パウダーは楽しく滑れるのに、圧雪バーンになった途端うまくいかない。
そういう自覚、ありませんか。
柔らかい雪の上だと気持ちよく浮いて滑れる。でも硬い斜面に出ると、板が走らない、ターンの入りが遅れる、下半身だけで無理やり曲げている感じになる。自分の映像を見ると、明らかに後ろに乗っている。
前足に乗ればいいのは分かっている。分かっているのに、滑り出すと元に戻る。
そして冬が終わって、夏になる。次のシーズンまでにこの癖をなんとかしたいけれど、雪がない。
そこで「夏にできる何か」を探し始めるわけです。
僕もオフトレとして水遊び系のことをやってきて、そのなかで、これは後傾の人にはかなり練習になるんじゃないか、と思ったものがあります。ウェイクサーフィンです。
この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。
後傾のままだと成立しない乗り物
先に、なぜそう思ったのかを書きます。
ウェイクサーフィンは、海のサーフィンとは前足の使い方が違います。前足に荷重できないと、すぐに波に置いていかれる。
ここが大事なところで、後傾のままだと「うまく滑れない」ではなく「そもそも進まない」んです。
スノーボードだと、後傾でもとりあえず下に落ちていきます。斜面があるので、乗り方が間違っていても重力が勝手に運んでくれる。パウダーならなおさら、後ろに乗っているほうが浮いてくれて気持ちよくすらある。だから間違いに気づかないまま何年も滑れてしまう。
ウェイクサーフィンにはそれがありません。前足に乗れているかどうかが、そのまま波に付いていけるかどうかとして出ます。合っているかどうかを自分で判断しなくても、乗り物の側が結果で返してくる。
パウダーしか滑れない後傾の人にとって、この「ごまかしが効かない」というところが練習になるんじゃないか、というのが僕の見立てです。
スケボーのパンピングにも近いところがある
もうひとつ、感覚として近いと思ったのがスケートボードのパンピングです。
自分の体重の掛け方で進む力を作っていく、というところが似ている。足の下で起きていることの向きが、ウェイクサーフィンと共通している部分があるかもしれません。
このあたりは僕が体系立てて検証したわけではなく、やってみた範囲での印象です。ただ、後傾の人が夏に触るものを探しているなら、頭の片隅に置いておいていい話だと思います。
実際にやってみて感じたこと
ここからは、僕が初めてウェイクサーフィンをやった時に感じたことです。
先に言っておくと、僕はウェイクサーフィンをやり込んできた人間ではありません。だからここに書けるのは、初めてやった時の実感の範囲だけです。
それでも、想像以上に楽しかった。そして、ウェイクボードを普通にやっているだけではなかなか味わえない感覚がいくつもあって、すごく勉強になりました。
波が大きくて、速度が遅い
まず驚いたのが、いつもより大きい波を低速で滑るということ。
ウェイクボードだとスピードを付けて入っていくので、波の抜けのタイミングで思いっきり踏んでいる、という感じはあまりありません。波が近づいてきて「この辺かな」という時に、軽くポンと踏むくらいの意識でやっている。
ウェイクサーフィンは違いました。波が大きくて、自分から踏みに行く。自分で思いっきり踏みに行く、合わせに行くという滑り方を普段してこなかったので、そこがすごく面白かった。
そして、踏んだ分だけ強く当たりが来て、踏んだ分だけ返ってきて高く飛べる、という感覚がすごくよく分かりました。
エッジをどれだけ入れるとどれだけの力が生まれるか。ロープのテンションの使い方。そのあたりが低速だからこそ、はっきり感じ取れる。
この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。
低速だからこその難しさもある
ただ、低速だから簡単というわけではありませんでした。
低速だからこその難しさというのが、すごくあります。速度に助けてもらえない分、自分でやらないと何も起きない。
裏を返すと、これが練習になる理由でもあると思っています。速度が遅い分、恐怖なく練習中の技や、やったことのない技にもチャレンジできる。ここはウェイクサーフィンのいいところかなと思いました。
ロープが短くて、外に広がるのが大変
もうひとつ発見だったのが、ロープが短い分、外に広がるのが大変だということ。
普段と同じつもりで動こうとすると、そもそも位置が変わらない。ここも、乗り方の違いがそのまま結果として出るところでした。
こういう発見がいくつもあって、面白かったです。ウェイクボードにこれは生きるな、と素直に思いました。
冬にどう返ってくるかは、僕はまだ言い切れません
正直に書きます。
これをやればスノーボードの後傾が直る、とは僕には言えません。僕自身、初めてやったばかりなので、シーズンをまたいで検証できていない。
言えるのは、ここまでに書いた二つです。
ひとつは、前足に荷重できないと波に置いていかれるという、乗り物としての構造。後傾の人にとってはかなり練習になるだろう、というのはこの構造から来ている僕の見立てです。
もうひとつは、実際にやってみて、踏んだ分だけ返ってくる感覚、エッジをどれだけ入れるとどれだけの力が生まれるかという感覚が、低速だからこそよく分かったということ。これは僕が実際に感じたことです。
この二つが冬の滑りにどこまで返ってくるかは、やってみた人がそれぞれ確かめる話だと思います。少なくとも僕は、やってよかったと思っています。
ウェイクボードをやっている人は、案外近いところにある
ウェイクボードをやっている方、特にスクールに通っているような方は、ウェイクサーフィンができる環境がある場合も多いと思います。
もし興味があったら、通っているスクールの先生にお願いして、ぜひやってみてください。
僕がこれまでやってこなかった理由もあって、ウェイクサーフィンをやるのは水面の状態が悪い時が多いらしいんです。風が強かったりして、普通にウェイクボードをやっても今日は飛べないな、という日。そういう時でもウェイクサーフィンなら多少荒れていても滑れる。
僕が普段滑っている場所は水面の状態が平均的に見て良いほうなので、そういうコンディションにあまり遭遇したことがなかった。だから機会がなかっただけで、前々からやりたいとは思っていたんです。それでお願いしてやらせてもらった、というのが今回でした。
やったことがある人は結構いると思うんですけど、動画などではあまり見たことがないので、情報としてはあまり出ていないのかもしれません。
まとめ
- ウェイクサーフィンは、海のサーフィンと違って前足に荷重できないとすぐに波に置いていかれる。だからパウダーしか滑れない後傾の人にはかなり練習になる、というのが僕の見立てです
- スケートボードのパンピングの動きにも近い部分があるかもしれません
- 初めてやってみて、想像以上に楽しく、ウェイクボードを普通にやっているだけでは味わえない感覚がいくつもありました
- いつもより大きい波を低速で滑るので、波を自分から思いっきり踏みに行く。踏んだ分だけ強い当たりが来て、踏んだ分だけ返ってきて高く飛べる感覚がよく分かりました
- エッジをどれだけ入れるとどれだけの力が生まれるか、ロープのテンションの使い方も、低速だからこそ感じ取れました
- 一方で、低速だからこその難しさもあります。速度が遅い分、恐怖なく練習中の技や未経験の技にチャレンジできるのはいいところです
- ロープが短い分、外に広がるのが大変というのも発見でした
- 僕自身は初めてやったばかりなので、これで冬の滑りがこう変わる、とまでは言い切れません。実感として書けるのはここまでです
他の競技とスノーボードの話
スノーボードと他の競技のつながりについては、ほかにもこんな記事を書いています。
自分の場合はどうなのか
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。
実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。
- LINE公式 → https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=351olsrh
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内容や日程の相談だけでも大丈夫です。
夏のあいだのオフトレとしてやっているトランポリンのプライベートレッスンは、内容と料金をこちらにまとめています。
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もっと踏み込んだ話
ここには書けない実際の事例や、細かいところはメンバーシップのほうで話しています。
→ https://www.youtube.com/channel/UCdtBxQHTDZz7_s8_fGMow2A/join



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