ノーリーから回そうとしても、思ったほど回らない。
高さを出そうとすると、なぜか形が崩れてしまう。
そんな経験はありませんか。
グラトリを練習していると、回転数を上げたいのに崩れたり、飛んだのにふわっと浮く感じがしなかったりします。何回も繰り返すのに、自分では何が足りないのか分からない。
今回は、ノーリーからの回転を練習している人が、教えている側からその場で声をかけてもらいながら滑っている動画を見ました。その中で言われていたことを、僕なりに整理してまとめます。
動画で出てきたポイントは大きく分けると2つです。
ひとつは回し方。上半身の先行、目線、腕の引きです。
もうひとつは板。板がずれると浮く力が逃げてしまう、という話です。
順番に見ていきます。
グラトリ初心者が高さを出そうとすると崩れる理由
動画の最初で、練習している人が「高さを出そうとすると、ああなっちゃう」と話しています。
そこで返ってきた答えはシンプルでした。
回してほしいなら、回しに行くしかない。
高さで回転を稼ごうとするのではなく、回すための動きを自分から入れていく、という考え方です。
上半身をめちゃくちゃ先行させる
具体的に言われていたのは「めちゃくちゃ上半身を先行させましょう」ということでした。
「めちゃくちゃ」という言葉がついているのがポイントだと思います。少し意識する程度ではなく、はっきり先行させる。そのくらいの言い方でした。
目線は下を向かない
もうひとつ繰り返し言われていたのが目線です。
「目線だけ下向かない」。そのあとも「下向いてるからまだ」「めっちゃ下向いてるんですね、目線が」と続きます。
どこを見ればいいかについては「カメラ目線」と言われていました。動画の中ではカメラの方向を見る、ということです。
途中では「そこまで行ったら下見る必要なくない?」という声に対して、「癖なんです」というやりとりもありました。
下を見てしまうのは癖になっていることが多い。自分では気づきにくいところなので、撮ってもらったり、見てもらったりして初めて分かる部分だと思います。
ノーリーをかけたら、もうそこから入るイメージ
タイミングの話も出てきます。
飛ぶ前にノーリーをかける。かけたら、もうそこから入る。
ノーリーをかけてから回転を始めるのではなく、かけた時点でもう回転に入っているイメージ、という言い方でした。
最初は大げさにやっていい
練習している人は、本人いわく「やったことない」セブン(7)を回して着地します。最初は「5ぐらいじゃない?」と半信半疑でしたが、映像を見て着地まで確認していました。
そのあと「最初は大げさにやっちゃっていいですか」という言葉が出てきます。
さらに滑っていくと「余裕でセブン」「高さのあるセブン」「着地感がある」「理想」という言葉も出てきます。
3の精度を上げる意味と90°の弾き方
回転数の話のなかで、3についても触れられていました。
弾き方は90°で弾く。3もそこで弾く。
そのうえで「3の高いのとかはありですけど、3の精度を上げてった方がいい」と言われていました。
高い3を狙うのが悪いわけではない。ただ、同じところで弾く3の精度を上げていくほうが、その先につながる、という話だと僕は受け取りました。
ヒールエッジについても「もっとヒールエッジ使ってもいいっすよ」という声がかかっています。
腕の引きは片腕ではなく両腕で
回転の話でもうひとつ大事そうだったのが、腕の使い方です。
最初は右腕を結構振っている。でも本当は、反対側で抱え込める。そこから引き込む感じ。
そして「左腕、今一切使えてないって感じなんですよ」と言われていました。
結論は「両腕で振る」。
片腕だけで回そうとしていると、もう片方が遊んでしまう。両腕で振ると「ちょっと早すぎて怖い」くらいになる、という言葉も出ていました。
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この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。
板がずれると浮力が逃げる。雪の跡で抜けを確認する
ここからは板の話です。動画の後半は、止まった状態から板の使い方を確認する練習が中心になります。
斜面の傾きでヒール側に流れる
ある1本のあと、「浮力感じなかった」という話になりました。
その理由として言われていたのが斜面です。
その斜面は若干傾いているので、そもそもヒール側でずらしやすい。だから完全にヒール寄りになって、板が流れた。
逆向きならトー側でずらしやすい、という話もしていました。
そのあと「浮力近くないですか」「全然違い」というやりとりがあり、次は「ヒールにならないように」向こう側(太陽側)に行きましょう、という声がかかっています。
雪に残った跡で、弾けたかずれたかが分かる
ここが一番分かりやすかったところです。
滑ったあとの雪を見ると、板の跡が残っています。
板がある場所から始まっているのに、そこから線が出ている。そこが抜けている。
「これ以上にこの引っかきがあればよかった」。そして「もっと面で、全体で」と言われていました。
反対に、うまくいったときの跡については、雪がこういう形になっているということは、ここで弾けている証拠だと説明しています。さっきのように線が出ているのは、ずれている証拠。
自分の感覚だけだと、弾けたのかずれたのかは分かりにくいです。でも雪の跡なら目で見て比べられる。これは一人で練習するときにも使える確認方法だと思います。
柔らかい場所で、めちゃくちゃゆっくり
この練習は「この柔らかい場所で」やってほしい、と言われていました。
速さについては「めちゃくちゃゆっくり」。何度も繰り返していたので、かなり強調されていた部分です。
刺さってしまう場面もありましたが、「そこまで行ければ多分大丈夫」という声がかかっていました。
練習している人からは、板の感じが全然違う、という反応も出ています。教えている側は、おそらく今までずっとこれなしで、つま先でめっちゃ踏んでいたのでは、と話していました。
角度はOKでも、最後にずれることがある
別の1本では「角度オッケー、重心も行った」けれど、最後にちょっとずれた、という場面がありました。
その原因も斜面が少し斜めだったことです。
理想はまっすぐ行きたい。だから場所を移動しよう、という判断になっていました。
うまくいかなかったときに、自分の動きだけを疑うのではなく、斜面の向きのせいでずれやすくなっていないかも見る。ここは見落としやすいところだと思います。
柔らかい雪とキッカーでの違いに気をつける
移動したあとの1本でも、練習している人は「ちょっと怖くて、あんま力なかった」と話していました。
教えている側からは、左足を曲げていなかったこともあるかもしれない、という指摘がありました。
それに加えて言われていたのが雪の状態です。
この日はあたたかくて、雪にできる穴がめっちゃ深い。浮く力はそこに逃げているだけ。それがキッカーだと返ってくる。
だから「回りすぎるかもよ」と。キッカーのときはその分気をつけて、という話でした。
柔らかい雪で浮く感じが少なかったとしても、それは雪に逃げているだけかもしれない。場所が変われば同じ動きでも結果が変わる、ということは頭に入れておくとよさそうです。
動画の最後では、初めての技にも挑戦していました。「このままゆっくりでいいから」と声をかけられながら滑り、最後は「立てた」という場面で終わっています。
まとめ
- 高さで回そうとするのではなく、回したいなら回しに行く
- 上半身はめちゃくちゃ先行させる
- 目線は下を向かない。下を見るのは癖になっていることがある
- ノーリーをかけたら、もうそこから回転に入るイメージ
- 最初は大げさにやっていい
- 弾き方は90°。高い3を狙うより、3の精度を上げていく
- 腕は片腕だけで振らず、両腕で振る
- 雪の跡に線が出ていたら板がずれて抜けている。もっと面で、全体で
- 斜面の傾きでヒール側やトー側にずれやすくなることがある
- 柔らかい場所で、めちゃくちゃゆっくり練習する
- 柔らかい雪では浮く力が逃げることがあり、キッカーだとそれが返ってくるので回りすぎに注意
自分の場合はどうなのか
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。
実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。
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