スノボのスタンス幅を2cm広げたら滑りが変わった話 セッティングの違いが分からないのはブーツが原因かもしれない

スノボのスタンス幅を2cm広げたら滑りが変わった話 セッティングの違いが分からないのはブーツが原因かもしれない ギアの話

スタンス幅やビンディングの角度を少し変えても、正直よく分からない。

そう感じたことはありませんか。

板やブーツの話になると、「硬い」「柔らかい」くらいの違いしか分からない。だから、セッティングをいじる意味もあまり感じない。結局いつもと同じ設定のまま、いつもの場所でいつもの滑りをしている。

ここ最近、できることが少しずつ減ってきた気がする。そう思っている人もいるかもしれません。

今回の動画では、スタンス幅を少し広げただけで、滑っている本人が「こんな変わる」と驚くところが映っています。そこから、なぜ違いが分かる人と分からない人がいるのか、なぜやれることが狭くなっていくのか、という話に進んでいきます。

僕も見ていて思い当たることがかなりありました。順番に書いていきます。

スタンス幅を広げるのが嫌で、ずっと狭めで滑っていた

動画に出てくるのは、シーチキンさんと呼ばれている方です。最近はスタンス幅を狭めにして滑っていた、という話から始まります。

そのスタンス幅を広げて滑ってもらう、という流れです。

本人はスタンス幅を広くするのがちょっと嫌で、これまで広げずにいたそうです。ここが今回の話の入り口になります。

広げたあとにやったのは、目をつぶって膝を左右に動かすこと

スタンス幅を変えたあと、すぐに滑り出したわけではありません。

動画の中で出てくる手順はこうです。

  • 10秒、目をつぶる
  • 膝を左右に動かす
  • 小指を踏んだり、親指を踏んだりする

これをやってから「普通に滑っていいよ」と言われて滑り出します。

滑り終わった本人の第一声は「うわめっちゃいい」「こんな変わる」でした。

スタンス幅を2cm変えただけで、フロント3が打てるようになった

動画で一番印象に残ったのはここです。

その日の午前中、本人はこけていたそうです。それを見ていて、「多分セッティングが呪われてるんだろうな」と思い、最後に捕まえてスタンス幅を変えた。

変えたのは2cmです。

スタンス幅を2cm広げるという動きだけで、いきなりフロント3が打てて、B3も立てるようになった。動画ではそう話しています。

2cmと聞くと、ほとんど誤差のように感じる人もいると思います。僕もそういう数字だけを見たら、そこまで変わるものかなと思ってしまう側です。

でも、本人は実際に変化を感じていて、滑りにも出ている。ここで大事なのは2cmという数字そのものより、その差を感じ取れる状態にあるかどうか、という話のほうでした。

{video}

セッティングの違いが分からないのは、ブーツをまともに履けていないから

なぜ2cmの違いが分かる人と分からない人がいるのか。動画ではこう説明されています。

道具の性能の話ではなく、ほとんどの人はブーツをまともに履けていない。基本的にはそこだ、と。

ブーツをまともに履けていない人は、セッティングや道具の違いが感じられない。感じられないから、やらないし、変えない。変えても分からないからです。

分かるのは「硬いな、硬いから嫌だ」「柔らかいからいいな」くらい。意味がないわけではないけれど、別にそこまで、という感じになってしまう。

「道具を変えても変わらない」と言うのは、違いが分からない側

動画の中で、ちょっと耳が痛い話も出てきます。

「道具を変えただけでそんなに変わらない」と言うのは、道具の違いが分からない人が言っているだけ。この構図はかなりおかしい、という話です。

ここは読んでいて刺さる人もいるかもしれません。ただ、責められている話ではないと僕は受け取りました。分からないのは感覚が鈍いからではなく、その手前のブーツの部分で止まっているかもしれない、ということです。

違いが分かる人は、経験の積み重ねがある

一方で、今回スタンス幅を変えた本人は、ブーツに時間をかけて足を鍛えてきた人です。だから、ああいうセッティングの変化を1発で分かる。

本人も「分かる」と答えています。

違いは分かっているし、色々変えてもいる。その経験の積み重ねがちゃんと効果として出ていて、自分が向上している。だから2cmで滑りが変わった。動画ではそういう流れで話されていました。

この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。

やれることが狭くなっていくのは「脳が呪われている」から

ここからが、この動画のもう一つの核心です。

スタンス幅を広げるのがずっと嫌だった理由について、動画ではこう言われます。

脳が歪んでいる。脳が呪われている。

ずっと同じところ、同じエリア、同じ場所で、同じ習慣を続けていると、脳が呪われていく、という話です。

しかも本人にとってそこはホームのスキー場でした。慣れているはずの場所で「スタンス幅広いの嫌かな」と思っていたのはおかしくないか、と指摘されています。

感覚が鋭い人ほど、調子が悪いのを避けてしまう

本人の傾向として、動画ではこう分析されています。

感覚が鋭くて、繊細な部分がある。だから調子が悪いのが1発で分かるし、調子が悪いのがめちゃくちゃ嫌。

その結果、「調子悪そうかも」と少しでも思ったら、実際はいいものでもやらない。

自分の感覚だけでいくと臆病になる。「これはやめとこう」「あれもやめとこう」「これ違うかもしれない」となっていく。それが呪いに変わっていくと、だんだんできることが狭くなっていく。

これを聞いた本人も、「確かにそれは最近思ってた」「だんだん狭くなってんな、やれることが」と答えています。

可動域には人間性や性格が出る

動画ではさらに、可動域には人間性や性格が出る、とも話しています。

狭くしたい、という気持ちが、自分で自分を狭めている。

僕はこの話を聞いて、スタンス幅の話だけではないなと感じました。慣れた設定、慣れたコース、慣れた滑り方。どれも安心できる一方で、知らないうちに自分の幅を決めてしまっているのかもしれません。

狭くなったら「絶対調子悪いな」と思うことをたまにやってみる

じゃあ、どうすればいいのか。

動画で出てくる答えはシンプルです。

たまに広くしろ。視野を広くしろ。

「絶対調子悪いなこれ」と思うものを、あえてやってみる。それを毎回ではなく、たまにやる。そこは意識してやってください、と話されています。

もう一つ出てくるのが、自分とは感覚が違う人とたまに一緒に滑ることです。感覚が鋭い人が自分の感覚だけで判断していると、どんどんできることが狭くなっていく。だから、違うタイプの人とたまに一緒に滑る。

自分一人では「調子悪そう」と避けてしまうことも、誰かに言われて試してみたら実は良かった。今回のスタンス幅の話は、まさにその例でした。

キッカーのスピードは、飛んでいる人に聞けばいい

動画の後半では、白取高原のパークも紹介されています。

上級者専用のドクロマークの看板が今年も完成していて、その奥にビッグキッカーがあります。テーブル10.5m飛べる設計だそうです。

スピードチェックの段階でストレートを飛んだら、多分14ぐらい飛んだとのこと。ただ、本人の感覚ではあまり飛んでいる感はなく、そんなに恐怖感はなかったと話しています。

白取高原ではこのキッカーを飛んでいる人がまだあまりいないので、見かけたら「今日スピードどんな感じですか」と聞いてほしい、とのことでした。自分たちの感覚の範囲で答えます、と言っています。

ここでも、自分の感覚だけで判断しないという前半の話とつながっているように感じました。

まとめ

  • 動画では、スタンス幅を2cm広げただけで、いきなりフロント3が打てて、B3も立てるようになった
  • スタンス幅を変えたあと、10秒目をつぶって膝を左右に動かし、小指と親指を踏んでから滑り出していた
  • セッティングや道具の違いが分からないのは、道具の性能ではなく、ブーツをまともに履けていないことが基本だと話されていた
  • ブーツをまともに履けていないと、硬い・柔らかいくらいしか分からず、変えても分からないから変えなくなる
  • 同じ場所、同じ習慣を続けていると「脳が呪われていく」。感覚が鋭い人ほど調子が悪いのを避けて、やれることが狭くなっていく
  • 対策は、「絶対調子悪いな」と思うことをたまにやってみることと、感覚の違う人とたまに一緒に滑ること
  • 白取高原のビッグキッカーはテーブル10.5m飛べる設計。スピードが分からなければ飛んでいる人に聞いてほしい、とのことだった

自分の場合はどうなのか

ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。

実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。

内容や日程の相談だけでも大丈夫です。滑っている動画を送ってもらえれば、それを見たうえでお返しします。

雪の上のプライベートレッスンは、扱っている内容(カービング・ジャンプ・キッカー・スピン・道具選び)と料金をこちらにまとめています。

→ https://tomz-service.com/snowboard-lesson/

夏のあいだのオフトレとしてやっているトランポリンのプライベートレッスンは、内容と料金をこちらにまとめています。

→ https://tomz-service.com/trampoline-lesson/

もっと踏み込んだ話

ここには書けない実際の事例や、細かいところはメンバーシップのほうで話しています。

→ https://www.youtube.com/channel/UCdtBxQHTDZz7_s8_fGMow2A/join

コメント

タイトルとURLをコピーしました