大会に出てみたい気持ちはある。でも、参加費を払ってまで出る価値があるのかが分からない。
そう思ったまま、エントリーせずに毎シーズン終わっている人、けっこういるんじゃないでしょうか。
僕は先日、ダイナランドで開かれたスロープスタイルの草大会に出てきました。順位の出ない大会で、テーマは「発表の場」。そういう趣旨のイベントです。
出てみた結論から言うと、行ってよかったところと、正直これは残念だったな、というところの両方がありました。楽しかったのは本当です。ただ、手放しで「最高でした」とは言えない部分もいくつかあって。
これから出ようか迷っている人が、事前に知っておくと心の準備ができる話だと思うので、そのまま書いておきます。
その前に、土日のスキー場の話
大会の日は、朝から行くことになります。
この日、7時15分ごろに着いたら、第1駐車場がもうマンションみたいになっていました。土日に滑っている人、本当にすごいと思います。
僕は普段、あの時間から滑る気にはなれません。朝日が眩しくていい気分だなあ、とは全然思わないタイプです。
スノーボードって、10時ぐらいからが一番いいと思っているんです。だから7時半から滑る人のことは、素直にすごいなと思って見ています。
ちなみにこの日は、その朝一の1本目で携帯を落としました。幸先が悪い。大会前にやることじゃないですね。
草大会に出てよかったところ
いろんな人の滑りを、まとめて見られる
出てみて、まず単純に勉強になりました。
普段のフリーランで人の滑りをじっくり見る機会って、意外と少ないんですよね。自分が滑るのに忙しいので。
大会は、順番待ちのあいだにひたすら人が滑っているのを見ることになります。同じセクションを、いろんな人が、それぞれのやり方で越えていく。あれを続けて見られるのは、大会に出た側の特典みたいなものだと思います。
「自分が全くできないこと」が突きつけられる
もうひとつが、課題がはっきりすることです。
自分が全然できていないところを、この機会にちょっと突きつけられた感じがありました。人と並べて見ると、見えてしまうんですよね。
で、そのあと「ちょっと練習しようかな」と、わずかに思えました。わずかに、というところが正直なところなんですが、それでも思えたのは良かったなと。
普段どおり滑っているだけだと、こうはならないです。今のままで別に楽しいので。
賞をもらえると「また来年」になる
この大会は順位が出ないタイプでした。
それでも、賞をもらえた・もらえなかったで、また来年頑張ろうと思った人はいると思います。そういう区切りができる場としては、意味があるイベントだったと思っています。
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出てみて、残念だったところ
ここからが、行く前に知っておいてほしいほうの話です。
参加費4000円に対して、ジャッジされるのは2本
これが最初に思ったことでした。4000円、ちょっと高くない?と。
内容がすごく特別なわけではないんです。ジャッジされる部分は2本しかない。しかもコースは、ダイナランドに普段からあるステップアップパーク。3セクションなので、滑ったら秒で終わります。
そう考えると、1本あたり1000円以上している計算になる。感覚としては2000円ぐらいの内容かな、というのが正直なところです。
一応、その日はスロープスタイルのコースとして走っている、という手前はあるので、そこはまあ、いいとしても。
開会式から、ずっと時間が押していく
全体的に、時間が押していました。
開会式の時点ですでに押している。開会式が始まるまでの前振りのしゃべりがけっこう長くて、準備も遅かった。
こういうのは色々と難しいところもあると思うので、そこはまあ分かるんですけど、そのぶんが最後まで積み上がっていきます。
閉会式が5時から。外で1時間
一番きつかったのがこれです。
閉会式が5時から始まって、外で1時間。5時のスキー場って、けっこう冷えてるじゃないですか。そこに立ちっぱなしです。
子供もいます。ジュニアの子たちが、1時間ずっと外で待たされていました。
しかも、賞をどんどん渡していってくれればいいのに、盛り上げ方に時間を使う。協賛品を持ってきたショップやメーカーの紹介が、賞ごとにいちいち入るんです。この賞はどこのなんとかで、こういう感じで、という話が毎回ある。
4000円というそれなりの金額を払って参加している側からすると、その上でさらに物を売られている感じになる。広告を受けに来たわけじゃないんだけどな、と思ってしまいました。
草大会は、長くても4時に終わってほしい
草大会で6時までかかるのは、ないと思うんです。
寒いスキー場でその時間を過ごしたい人って、あんまりいないですよね。帰る時間もあります。この日は徳島から来ている人もいて、その人たちも表彰があるから6時までいなきゃいけない。
長くても4時。これは絶対だと思っています。
ジャッジの基準が「攻めているか」に寄っていた
これは大会の中身の話です。
ジャッジは現役のライダーの方たちがやってくれていて、みんなすごく上手い。それは間違いないんです。
ただ、自己紹介でジャッジ基準を言う場面があって、そこで「自分が攻めてる人が好きです」「背伸びしてるところが好きです。怪我しても知らないですけど」みたいな話が続きました。
ジャンプについて言う人が、1人もいなかったんです。
僕はわりとジャンプを頑張って練習して持っていった側だったので、これはちょっと、えっとなりました。ジャンプは見ていないんですかね、と。
それなら自分の大会をやってくれ、という感じです。スロープスタイルじゃなくないですか、というか。
全員そう言ったので、無難に滑りました
自己紹介で全員が「攻めてる人が好き」と言ったので、あ、終わったな、と思いました。
なので、自分では攻めずに、普通に無難に滑ったんです。見てもらえば分かると思うんですけど、本当に無難に。
そうしたら、ジャッジの中にスキーヤーの方がいて、その人は滑りの流れをけっこう重視してくれる人だったみたいで。その人から賞をもらいました。カレーです。
まあ、ギャグのネタに使われた感じではあります。
この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。
「必死なライダー」がきつい、という話
もうひとつ、大会に出ると見えてくるものがあります。
競技者と競技者のあいだって、多少の空き時間ができるんですが、そこで滑り出して自分の滑りを見せてくる人がいるんですよね。デモランとは別で。
切羽詰まったライダーって、なんというか、外した感じの上を着てくる。ああいうのは、見ていてちょっときついです。
みんな張り切って滑っていた、というのは事実なので、それ自体を否定したいわけではないんですけど。
結局は、ユーザー目線かライダー目線か
残念だったところを並べてきましたが、根っこは全部ひとつだと思っています。
ユーザー目線が足りていなくて、ライダー目線でしかやっていない。
参加費を払って来ている人が何を求めているか、寒い中で子供が1時間立っていたらどうなるか、遠方から来た人が何時に帰りたいか。そこを起点に組み立てれば、たぶん自然に4時で終わるし、協賛の紹介も短くなるはずなんです。
とはいえ、結果的にはいいイベントだったとも思っています。賞をもらえた人ももらえなかった人も、また来年、につながった人はいるはずなので。
僕はダイナランドが好きです。好きだからこそ、もうちょっとどうにかならないかな、と思いました。頑張ってほしいです。
まとめ
- 順位の出ないスロープスタイルの草大会に出てきた。テーマは「発表の場」で、楽しかったのは本当
- よかったのは、いろんな人の滑りをまとめて見られること、自分が全くできないことを突きつけられること、そのあと「ちょっと練習しようかな」とわずかに思えたこと
- 賞をもらえた・もらえないで、また来年頑張ろうと思う人もいる。区切りの場としては意味がある
- 残念だったのは参加費4000円に対する中身。ジャッジされるのは2本だけで、コースは普段からあるステップアップパークの3セクション。1本あたり1000円以上で、感覚としては2000円ぐらい
- 開会式から時間が押し続け、閉会式は5時から外で1時間。ジュニアの子たちもずっと外で待っていた
- 賞を渡すたびに協賛ショップやメーカーの紹介が入る。4000円払った上でさらに物を売られている感じになった
- 草大会は長くても4時に終わってほしい。遠方から来ている人もいる
- ジャッジの基準が「攻めているか」に寄っていて、ジャンプについて言う人が1人もいなかった。ジャンプを練習して持っていったので、そこは残念だった
- 全員がそう言ったので攻めずに無難に滑ったら、滑りの流れを重視するスキーヤーのジャッジから賞(カレー)をもらった
- 残念だった点の根っこは共通していて、ユーザー目線ではなくライダー目線で組み立てられていること
自分の場合はどうなのか
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。
実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。
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