スノーボードのスタンサーとは|スタンス角度の測定でわかることと結果の見方

スタンサーで何がわかるのか結果シートの見方 ギアの話

スタンスの角度、これで合っているのかな。

前足は何度、後ろ足は何度。調べると数字はいくつも出てきます。でも、最後は「人による」で終わってしまう。自分の場合はどうなのかが分からないまま、ビンディングのディスクを回しては戻す。

そういうときによく名前が出てくるのが、スタンサーという測定です。ショップで測れるらしい、とは聞きます。ただ、何を測るのか、どんな紙が出てくるのか、それを見て何をすればいいのかまで書いてあるものは、あまりありません。

この記事では、スタンサー(Snowboard STANCER)の公式サイトに書かれている内容をもとに、測るもの、測る前に決めておくこと、結果のシートの見方を整理します。僕自身もショップで測ったことがありますが、この記事は自分の結果の話ではなく、公式の情報を調べてまとめたものです。

測る前に決めておくことは3つ

スタンサーは、どの店で測っても同じ紙が出てくるものではありません。測る前に何を選ぶかで、受け取る内容が変わります。ここを先に押さえておくと、当日迷わずに済みます。

どのシートを出してもらうか

結果の紙は「1stシート」と「2ndシート」の2枚です。公式サイトには、出し方が3通り載っています。

  • 1stシート&2ndシート(通常計測):1,800円(税別)
  • 1stシートのみ:1,000円(税別)
  • 2ndシートのみ:1,000円(税別)

1stシートのみは、スノーボード取扱店でバインディングのセッティングにデータが必要なときだけ選べる出し方です。この場合、アプリの「stance.lab」と連携するQRコードは出力も保存もできません。2ndシートのみは、そのシーズンにすでに通常計測を1回済ませた人だけが選べます。初めて測るなら、通常計測になります。

公式ページの料金には、いつ時点の金額かが書かれていません。2020-21シーズンのプレスリリースに載っていた金額と同じです。税込の金額や、店舗によって料金が違うかどうかも公式サイトには書かれていないので、測る店舗で確認してください。

ライディングスタイル

推奨のセッティングは、計測前に選ぶライディングスタイルによって変わる、と公式に書かれています。ライディングスタイルは自分ではなく、スタッフが入力する項目です。

選べるスタイルの名前は、公式のテキストには載っていません。自分がふだんどんな滑り方をしているのかを、言葉で伝えられるようにしておくとスムーズだと思います。

ボードの推奨を印字するか

2ndシートには、ボードの推奨(ボード長、形状、トーション、フレックス)が載ります。初期設定は「有り」です。すでに板を選んだ後に測る場合や、推奨データが要らない場合は「無し」を選ぶよう、公式に案内されています。

Snowboard STANCER(スタンサー)

公式サイト → https://stancer.jp/snowboard/index.html

測っているのは、股関節がどこまで回るか

スタンサーが測るのは、立った姿勢での股関節の回旋、つまり脚を内側と外側にひねったときに動く範囲です。公式サイトには「立位での股関節回旋可動範囲を計測することで、人によって異なる身体の特徴を導き出します」とあります。

測った回旋の範囲から、左右それぞれの中心角度(ニュートラルポイント)を出します。その値を基準にして、ボードの上に立つ位置(向き、角度、足幅)の推奨値を、ライディングスタイルに合わせて3通り印字する。これが公式の説明です。

スタンスの角度を、好みや流行りではなく「自分の脚がどちらにどれだけ回るか」から出す。調べていて、ここがスタンサーのいちばんの特徴だと感じました。公式は、身体の特徴に合った立ち位置でセッティングすることが無理なく身体を動かすことにつながり、「より安全に上達するための近道であると考えます」と書いています。ただし、これは考え方の表明です。上達の効果を数字で示したデータは、公式サイトには載っていません。

測定の流れ

最初に、体重、年齢、実寸の足長と足幅、性別、利き目、スノーボードスキルを入力します。足幅は入力しなくても測れますが、足長は必須です。

計測の前に、メトロノームのテンポ音に合わせて脚を内外に回す練習をします。メトロノームの音を出さないと計測ボタンは押せない仕組みです。ボタンを押すと、13秒間の計測が始まります。

公式は「足の位置は計測姿勢が間違っていると正しいデータが出力されません」と注意しています。姿勢が崩れたり足がずれたりしたときは、その場で測り直します。

計測そのものは13秒ですが、受付から結果を受け取るまでの全体の時間は、公式には書かれていません。予約が必要かどうかも書かれていません。導入店の一覧は公式にあり、設置時期は店舗ごとに違うので、来店前に店舗へ確認するよう案内されています。

導入店の一覧 → https://stancer.jp/snowboard/shop.html

1stシートは「どう立つか」を見る紙

結果は原則PDFで受け取ります。店舗によっては、印刷して渡してくれるところもあるそうです。

1stシートには、左右のニュートラルポイントの値や、左右の足それぞれの外側・内側の最大角度(平均値)、推奨のセッティング3パターンなどが並びます。

実際にビンディングを触るときに見るのは、この推奨セッティング3パターンです。3つのうちどれが「イチオシ」なのかは、ジャイロマンAIのコメント欄に理由と一緒に書かれます。ほかに、バインディングストラップのセンタリングも1stシートの項目に入っています。

3パターンが並んでいると、どれにすればいいのか迷いそうですよね。まずイチオシとその理由を読んでから、残りの2つを見比べる。この順番がいちばん迷わない読み方だと思います。

2ndシートは「その数字をどこまで信じていいか」を見る紙

2ndシートで大事なのは、可動域の精度です。パーセンテージで出ます。

公式の説明では、ばらつきが大きいほど精度は低くなり、その可動域は「まだ自身でコントロールできていない数値」とされています。精度が低く出たときは、1stシートの角度を自分の確定した数字として受け取らないほうがいい。公式の説明から読み取れるのは、そういうことです。

ほかには、10段階のROMレベルが載ります。全体の可動域(左右の内旋・外旋の角度の合計)に回旋運動の精度を掛けて算出する、と公式に書かれています。

可動域タイプも出ます。公式ページのタイプ説明の画像では、GF(ゴッドフット)、SM(スーパーマルチ)、M(マルチ)、MB(マルチバイアス)、G(ギャップ)、SG(スーパーギャップ)、U(ユニバーサル)の7種です。ただし、画像の中の略称には食い違いがあり、画像がいつ作られたものかも分かりません。タイプ名は目安として読むのがいいと思います。

後から見返す、もう一度測る

2ndシートのQRコードを、yukiyamaアプリのマイページにある「stance.lab」で読み込むと、計測データが連動します。公式によると、過去に測った可動域の平均が出たり、選ばなかったライディングスタイルでの推奨セッティングを見られたりします。

同じシーズンにもう一度測るなら、2ndシートのみ(1,000円税別)を選べます。そのときは、1回目のPDFかstance.labのデータをスタッフに確認してもらう流れです。何か月ごとに測り直すべきかという目安は、公式には書かれていません。

問い合わせはTwitterかInstagramのDMで受け付けていて、シート最上部のサブジェクトコードが必要です。シートは測った後も残しておいたほうがいいです。

まとめ

  • スタンサーは、立った姿勢で股関節の回旋の範囲を13秒間測り、左右の中心角度(ニュートラルポイント)を基準に、向き・角度・足幅の推奨値を3通り出す測定
  • 測る前に決めるのは、出すシート、ライディングスタイル(スタッフが入力)、ボード推奨の印字の有無の3つ
  • 公式ページの料金は、通常計測(1st&2nd)が1,800円(税別)、どちらか1枚だけなら1,000円(税別)。時期の記載はなく、税込の金額や店舗ごとの違いは店舗で確認
  • 受付から結果までの全体の所要時間と、予約が必要かどうかは公式に書かれていない。設置時期は店舗ごとに違うので、来店前に確認する
  • 1stシートでは、推奨セッティング3パターンのうち、ジャイロマンAIの「イチオシ」とその理由から読む
  • 2ndシートでは、まず可動域の精度を見る。精度が低いときは、その角度をまだコントロールできていない数値として扱う
  • 可動域タイプ7種は公式画像での表記で、略称に食い違いがあるため目安として読む
  • 2ndシートのQRをstance.labで読み込むと、過去の平均や別のライディングスタイルでの推奨を見られる。同じシーズンの再計測は2ndシートのみ(1,000円税別)
  • 上達効果を数字で示した公式データはない。自分の身体の動きからスタンスを決めるための基準、として使うもの
  • この記事は2026年9月時点で公式サイトに載っている情報をもとにしています。料金や設置状況は、測る前に公式サイトと店舗で確認してください

自分の場合はどうなのか

ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。

実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。

内容や日程の相談だけでも大丈夫です。滑っている動画を送ってもらえれば、それを見たうえでお返しします。

雪の上のプライベートレッスンは、扱っている内容(カービング・ジャンプ・キッカー・スピン・道具選び)と料金をこちらにまとめています。

→ https://tomz-service.com/snowboard-lesson/

夏のあいだのオフトレとしてやっているトランポリンのプライベートレッスンは、内容と料金をこちらにまとめています。

→ https://tomz-service.com/trampoline-lesson/

もっと踏み込んだ話

ここには書けない実際の事例や、細かいところはメンバーシップのほうで話しています。

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