板を外して歩いているとき、足元でリーシュコードがブラブラして邪魔だな、と思ったことはありませんか。
でも外していいのかどうか分からない。ネットを見れば「つけないやつは論外」みたいな話も流れてくる。つけていないと怒られそうな空気があるから、とりあえずつけている。
そういう人、けっこう多いんじゃないかと思います。
僕は今、リーシュコードをつけていません。でも「絶対いらないから外せ」と言いたいわけではないです。そもそも、あれが何のためにあるのかという話をちゃんとしないまま「つけろ」「いらない」だけがぶつかっているのが、いちばんよくないと思っています。
なので今回は、リーシュコードって結局なんのためにあるんだっけ、という話をします。
そもそもリーシュコードは何のためにあるのか
答えはシンプルで、板を流さないためです。
板とブーツ(またはビンディング)を紐でつないでおいて、万が一のときに板だけが斜面を滑り落ちていかないようにする。それ以上でもそれ以下でもありません。
これは知っている人が多いと思います。というか、ほとんどの人が知っています。
問題は、その先です。
板をつないでいる間は、たしかに流れない
板をつけている状態、つまり紐でつながっている状態なら、たしかに板は流れていきません。
一見すると、ペットみたいな感じで一生涯を共にできる、いい仕組みっぽく見えます。つないでおけば安心、と。
でも、ここで考えてほしいことがあります。
板を脱いだあとは、どうしていますか
板を脱いで、リフト乗り場まで歩く。休憩所まで運ぶ。そういう場面です。
リーシュコードをつけたまま板を運ぼうとすると、けっこう邪魔です。紐がブラブラして持ちにくい。
だから結局、脱いだら外すわけです。外して、板を持つ。
で、その持っている間に手を離したら、どうなるか。
流れます。つけていないのと同じです。
つまり、いちばん板が流れやすいのは「脱いで運んでいる間」なのに、その時間帯だけリーシュコードは仕事をしていない。ここが、僕が引っかかっているところです。
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大事なのは紐より「持ち方」だと思う
じゃあ何が板を止めるのか。
僕の本音を言うと、つけることを気をつけられるんだったら、つけずに気をつけられると思うんです。
どういうことかというと、リーシュコードをつけるという行為自体が「板を流さないように気をつけよう」という意識の表れですよね。その意識がある人なら、紐がなくても流さない。逆に、その意識がないまま紐だけつけても、脱いだ瞬間に外れるわけだから意味がない。
だから僕は、どちらかというと紐はいらないんじゃないかと思っています。
それより大事なのは、スノーボードの持ち方です。
こうやって抱きしめて持つ。落としたとしても絶対に流さない。この気持ちのほうが大事だと思うんです。
紐は、つけた瞬間に役目が終わったような気になれてしまう道具でもあります。でも実際に板を止めるのは、持ち方と、その気持ちのほうです。
「つけないと発信するな」みたいな話について
リーシュコードをつけないで発信するのはダメだ、という声もあります。
でも、そう言っている人が、なぜつけなきゃいけないのかを分かって言っているかというと、そうでもないんじゃないかと思っています。
つけるべきかどうかの前に、何のためにあるのか、どの場面で効いてどの場面で効かないのか。そこを飛ばして「つけろ」だけが独り歩きしている感じがします。
大会のルールについて聞いた話
もうひとつ、気になっている話があります。
僕は登録に1万円の入会金を払いました。
その1万円で手に入ったのが、リーシュコードとパンフレットみたいなやつです。
ちゃんとしたリーシュコードなら、たぶん900円くらいで買えます。だから実質、入会に9,900円くらいかかっている計算になります。
それはまあいいとして、問題はルールのほうです。
前にSNSで見たんですけど、公式のイベントか大会で、基本的にリーシュコードをつけないと出られない、というルールがあるらしいんです。
ところが、そのルールがある側でリーシュコードをつけずに板が流れた、という話も一緒に流れてきました。あくまでSNSで見ただけの話なので、本当にそういうことがあったのかは僕には確認できていません。
ただ、もしそうなら、ルールとして決めたことと実際の運用がかみ合っていないことになるよな、とは思いました。
そもそも大会で板は流れるのか
ジャンプの大会で板が外れることは、たしかにあります。板が折れることもあります。
でも、板だけが流れていくかというと、まずないんじゃないかと思います。
もちろん、レッドボールスノーチャージのような形式なら、必要な場面もあるかもしれません。それでも、板だけが流れていくということはまずないでしょう。
ルールとして決まっているものを守らなくていい、という話ではないです。ただ、決めた側が守っていないなら、そのルールは何のためにあるのか、という話にはなります。
この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。
リーシュコードの、意外な使い道
ここまで否定的な話が続いたので、別の角度も書いておきます。
リーシュコードには、板を流さない以外の使い道があります。
ゲレンデでのワンポイントとして
ブレスレット的に、手首につけておく。黒いネックレスみたいなものを、ちょっとしたワンポイントとして入れておく。
ゲレンデでの目立ち度が上がりますし、しかも両手がフリーです。
自撮りもいつでもできますし、板と一緒に撮れる。これは、けっこうアリだと思います。
ベルト代わりに使う
これは先生が昔よく使っていた方法だそうです。
最近はダボダボのパンツが流行っていますよね。だから、歩いているとき、ハイクアップしているときに、ずれてくる。
そういうときに、リーシュコードをビュッと長くして、ベルトの代わりに通す。
ただ、たいてい長さが届きません。そういうときはお母さんに「グーってして」と手伝ってもらうと通ります。通ったら、また通して、そのまま上に開けておく。これでずれません。
スノーボードを履くときは、カチッと外して、そこに置いてから板をつける。そうすれば、ほとんど完璧です。だいたいスキーみたいにいけます。
これならズボンがずれることは、ほとんどないですよね。滑らないズボンになります。
……というのは、まあ半分冗談です。ただ、板を流さない以外の使い道を考えてみると、そっちのほうが実用的だったりする、というのは正直な感想です。
結局、どうすればいいのか
僕の立場をもう一度書きます。
リーシュコードは、板をつけている間しか仕事をしません。いちばん流れやすい「脱いで運んでいる間」には外れています。だから、紐そのものが板を止めてくれるわけではない。
止めてくれるのは、抱きしめて持つ持ち方と、落としても絶対に流さないという気持ちのほうです。
つけたい人はつければいいと思います。大会でルールになっているなら、そこでは従うしかない。ただ、つけているから安心、つけていないから危険、という単純な線引きではないよね、というのが僕の言いたいことです。
まとめ
- リーシュコードは板を流さないための道具で、板をつないでいる間しか機能しない
- 脱いで運んでいる間は結局外すので、そこで手を離せばつけていないのと同じになる
- つけることを気をつけられるなら、つけずに気をつけることもできると思う
- それよりも、抱きしめて持つ持ち方と「落としても絶対に流さない」という気持ちのほうが大事
- 登録の入会金は1万円で、手に入るのはリーシュコードとパンフレット。ちゃんとしたリーシュコードは900円くらいで買える
- 大会でつけないと出られないルールがあるらしい一方、SNSでは板が流れたという話も流れてきていて、確認はできていないが引っかかる
- ジャンプの大会で板が外れることはあるが、板だけが流れていくことはまずないと思う
- 板を流さない以外なら、ブレスレット的なワンポイントやベルト代わりという使い道のほうが実用的かもしれない
自分の場合はどうなのか
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。
実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。
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