国内ブランドのスノーボードウェア比較|耐水圧・シルエット・価格帯を9ブランドで整理

国内ブランドのスノボウェアを9つ並べて比較 ギアの話

ウェアを買い替えようと思って国内ブランドを調べ始めると、だいたい途中で手が止まります。

耐水圧の数字は、ブランドによって書き方が違います。ワイド、ルーズと書いてあっても、どのくらいゆったりしているのかは分かりません。値段も1万円台から10万円を超えるものまであって、何がそこまで違うのかが見えてこない。気づけば、タブを開いたまま閉じる日が続きます。

この記事では、国内ブランドとしてよく名前が挙がる9つを、公式の情報をもとに整理します。

  • Scape Outerwear(スケープ)
  • AA HARDWEAR(ダブルエーハードウェア)
  • unfudge(アンファッジ)
  • JACKFROST(ONYONE/オンヨネ)
  • 43DEGREES(43d)
  • YONEX(ヨネックス)
  • PONTAPES(ポンタペス)/OC STYLE
  • MOUNTAIN ROCK STAR(MRS)
  • eb’s(エビス)

比べる前に、見る軸を3つに分けておく

ブランドを1つずつ見る前に、何を比べるかを決めておきます。ここが曖昧だと、ブランドのページを見るたびに気になる点が変わってしまいます。

防水は「耐水圧」と「透湿」の2つの数字で見る

耐水圧は、生地がどれだけ水を通さないかを表す数字です。透湿は、中の汗や湿気をどれだけ外へ逃がすかを表します。一般論として、雪の上に座ることが多い人は耐水圧、よく動いて汗をかく人は透湿を気にしておくと、選ぶ理由がはっきりします。

今回確認できた範囲では、耐水圧は10,000mmから30,000mm、透湿は5,000から35,000g/㎡/24hまで幅がありました。同じ「国内ブランド」でも、数字はかなり違います。

もう1つ気をつけたいのが、透湿の測定法を公式に書いているのがONYONE(B-1法)だけだったことです。ほかのブランドは測定法の記載がありません。数字が同じでも、同じ条件で測ったものとは限らないので、ブランドをまたいで細かい差を比べるのはほどほどにしておいたほうがいいと思います。

シルエットは、言葉でしか比べられない

ワイド、ルーズ、レギュラーという言葉は各社が使っています。ただ、実寸やゆとり量を数値で公開しているブランドは、今回調べた範囲では見つかりませんでした。

その中で、unfudgeは「このモデルのLは、別のモデルの何サイズに当たるか」まで書いています。こういう書き方をしているブランドは、サイズを選ぶときの迷いが減ります。

サイズ表記の刻み方もブランドによって違います。S-XLだけのところもあれば、3XLまであるところ、「XS-S」のように2サイズを組み合わせて書くところもあります。

価格帯は7倍以上の開きがある

ジャケット単体の税込価格は、確認できた範囲で¥15,400から¥107,580まで。上下セットで14,990円(税込)のものも含めると、7倍以上の開きがあります。

高いほうが良い、安いほうが悪い、という話ではありません。何にお金がかかっているのか(素材なのか、仕様なのか、デザインなのか)を見れば、自分に要るかどうかが判断できます。

Scape Outerwear(スケープ)

1997年に誕生したドメスティックブランドで、運営は株式会社ハスコ・エンタープライズ(大阪市)です。「スノーとタウン、両フィールドで着たいウェアを作る」がブランドの考え方です。

特徴は、防水の数字が揃っていること。26/27の公式カタログに載っているジャケットとパンツは、どれも耐水圧20,000mm、透湿20,000g/m2/24hrです。価格はPOW JACKETが¥58,000(Tax Incl. ¥63,800)、STAND JACKETが¥25,000(Tax Incl. ¥27,500)と幅がありますが、防水の数字は同じ。数字で選ぶ必要がないぶん、デザインや仕様で選べます。

26/27はユニセックス区分で、サイズは全モデルS-XLです。カタログの着用ページにはMen’s 174cm・178cmとWomen’s 160cmのモデルが並んで載っているので、サイズの目安にできます。

製品の個別ページは開けない状態だったので、スペックは公式カタログで確認するのが確実です。

AA HARDWEAR(ダブルエーハードウェア)

Scapeと同じ株式会社ハスコ・エンタープライズのブランドで、公式サイトでは「スノーボードウェアのドメスティックブランド」と紹介されています。

26/27の掲載モデルはAbyss Jacket、Abyss Bib Pants、Anorak Reversible Jacket、Team Track Pantsの4つです。ただし、26/27モデルの耐水圧・透湿・素材・サイズ・価格は公式には書かれていません。製品ページが開けず、カタログも画像だけのPDFでした。

参考として、自社ECに載っている24-25モデルのRUSSELL JACKETは、REGULAR FIT、Waterproof 20,000mm、Breathable 10,000g/㎡/24hr、3LAYER RIPSTOP FABRIC、サイズM・L・XL、¥41,800(通常価格 ¥52,800)という記載でした。現行の26/27とは別のモデルなので、同じ数字だとは限りません。

区分は、25/26まではMen’s/Women’s、26/27はJacket/Pantsに変わっています。

unfudge(アンファッジ)

「北アルプスの麓 飛騨高山から発信する」ブランドで、ショールームがあります。

素材がどこのものかを具体的に書いているのが特徴です。GENTLE、CLOUD、PEEP、SMOKE ANORAKは東レの3レイヤーで、耐水圧20000mm、透湿10000g。上位のBIAFO JACKETはeVent Fabricを使っていて、耐水圧20000mm以上、透湿33000g/m2/24h、¥107,580(税込)です。

もう1つは、シルエットをモデルごとに言葉で分けていること。GENTLE JACKET(¥69,850・税込)はワイドシルエットで、「GENTLE JACKETのL=PEEP JACKETのXLとXXLの間、1.5サイズアップ」と書かれています。PEEP JACKET(¥69,300・税込)は若干ルーズで、ザックを背負ったときにたるみが出にくい作り。SMOKE ANORAKは脇下を絞ったバックカントリー向けのモデルです。サイズはモデルによってS〜2XLまたはS〜3XLです。

公式ストアにはWOMEN’Sのカテゴリもあります。

JACKFROST(ONYONE/オンヨネ)

オンヨネのスノーボードウェアで、1997年に誕生したブランドです。公式サイトに載っている最新はスノーボードの2025-26シーズンで、2026-27はまだ掲載されていません。

特徴は、同じブランドの中で価格の幅が広いことです。3LAYER SHELL JACKETは耐水圧20,000mm、透湿度10,000g/㎡/24hr(B-1法)、C0(PFCフリー)はっ水剤、フルシームシーリングで¥63,800(税込)。同じ20,000mmの3LAYER WIDE JACKETは¥18,700(税込)、EC限定のUNISEX WIDE SNOW JACKET(耐水圧10,000mm)は¥15,400(税込)、パンツは¥11,000(税込)です。

先に書いたとおり、透湿の測定法(B-1法)まで明記しているのは、今回の9ブランドの中でここだけでした。

WIDE系はワイド、PIPE LINE JACKETはルーズと、シルエットも言葉で分けています。サイズはXS〜XLが中心で、XXSからあるモデルもあります。

43DEGREES(43d)

札幌の株式会社フォーシーズンズのブランドで、「北方圏でつくられる一番山に近いウェア」を掲げています。基幹モデルは2017年からあり、北海道ニセコ町のスノーボーダーやインストラクターの声を取り入れているとされています。

Peak Jacketは耐水圧10,000mm、透湿8,000g/m2・24hr、撥水等級5級(10〜30回洗濯保持)で、予約販売価格は¥38,500(税込)。公式はこのモデルを「都市部でのアウター使いから、ゲレンデはもちろん冬山バックカントリーを好む上級者まで、厳冬期に幅広い層に対応するモデル」と位置づけています。リストゲーターと、内側のソフトトリコットも付いています。

サイズはXS-S/S-M/M-L/L-2L/2L-3L/3L-4Lの6段階で、2サイズをまたぐ書き方です。パンツのUrban Park Pantsは「ルーズライクなシルエットで若干カジュアルなモデル」とされています。

YONEX(ヨネックス)

25-26のスノーボードウェア、A3TRICKERのジャケットとパンツです。

数字では、耐水圧30,000mm、透湿35,000g/㎡/24hが目を引きます。今回確認できた中では、耐水圧・透湿とも一番大きい数字です。価格はJACKET.が¥49,500(税込)、PANTS.が¥42,900(税込)。素材は表地・裏地ともポリエステル100%で、自社テクノロジーの「ヒートカプセル」の記載があります。

シルエットは、ジャケットが「ワイドでスタイリッシュなシルエット」、パンツが「膝パネルとルーズなシルエットが90年代のスタイルを再現」と書かれています。

サイズは商品ページに「フリー」とだけあり、実際のサイズ一覧は公式には書かれていません。

PONTAPES(ポンタペス)/OC STYLE

公式通販のOC STYLEで、レディース・メンズ・ジュニアに分けてスノーボードウェアを売っています。

選ぶ理由になるのは、上下セットでの価格です。26-27モデルの上下セットPSET-40(ジャケットPOJ-300MB+パンツPOP-431)は14,990円(税込)。耐水圧15,000mm、素材はヴィンテージツイルで、ジャケットは中綿入りです。ハンドゲーター、パウダーガード、ブーツゲーターも付いています。

サイズはユニセックスのレギュラーシルエットで、XS/S/M/L/XL/XXL。透湿は「透湿防水素材」とだけ書かれていて、数値は公式には書かれていません。

MOUNTAIN ROCK STAR(MRS)

公式サイトには「26/27 MOUNTAIN ROCK STAR」と「26-27 MRS exhibition」の表示があり、MRS、PLAN B PROJECT、RAY’Sの3つのラインを出しています。

モデル名、耐水圧、透湿、素材、サイズは、公式サイトのテキストでは確認できませんでした。カタログは画像ギャラリーの形になっているので、気になる人は各ラインのカタログページとDEALER(取扱店)のページを見てください。

eb’s(エビス)

国内ブランドを調べていると名前が出てくるブランドですが、公式ストアにジャケットやパンツのカテゴリはありません。

扱っているのは、グローブ、プロテクター、ベースレイヤー、バラクラバ、ヘッドウェア、ソックスなどです。ウェアの下に着るものや小物をそろえるときに見るブランド、と考えておくと分かりやすいと思います。

向いている人で並べ直すとこうなります

防水の数字をそろえた中から、デザインで選びたい → Scape Outerwear

素材の出どころとシルエットの違いを確かめてから選びたい → unfudge

同じブランドの中で、予算に合わせて選びたい → JACKFROST

北海道の厳冬期を想定した作りで選びたい → 43DEGREES

耐水圧・透湿の数字を重く見る。ワイドやルーズなシルエットが好き → YONEX A3TRICKER

上下を1万円台でそろえたい → PONTAPES

見た目の世界観で選びたい → MOUNTAIN ROCK STAR、AA HARDWEAR(スペックは取扱店で確認)

ウェアの下や小物を整えたい → eb’s

まとめ

  • 比べる軸は、防水(耐水圧・透湿)、シルエット、価格帯の3つ。透湿の測定法まで書いているのはONYONE(B-1法)だけなので、数字の細かい差は目安として見る
  • AA HARDWEARは26/27のスペックが公式には書かれていない。参考の24-25 RUSSELL JACKETは20,000mm・10,000g/㎡/24hr
  • unfudgeは東レ3レイヤー(20000mm/10000g)とeVent Fabric(BIAFO JACKET・¥107,580税込)。シルエットをモデルごとにサイズ換算まで書いている
  • JACKFROST(ONYONE)は2025-26が最新。3LAYER SHELL JACKET ¥63,800(税込)から、EC限定の¥15,400(税込)まで幅がある
  • 43DEGREESのPeak Jacketは10,000mm・8,000g/m2・24hr、撥水等級5級、¥38,500(税込・予約販売価格)。サイズはXS-S〜3L-4Lの6段階
  • YONEX A3TRICKERは30,000mm・35,000g/㎡/24h。JACKET.は¥49,500(税込)。サイズは「フリー」表記のみ
  • PONTAPESは上下セットPSET-40が14,990円(税込)、耐水圧15,000mm、XS〜XXL
  • MOUNTAIN ROCK STARは3ライン展開。スペックはカタログや取扱店で確認する
  • eb’sはアウターを扱っておらず、グローブ・プロテクター・ベースレイヤーなどのブランド

価格やスペック、掲載モデルは変わることがあります。この記事は2026年9月時点で各ブランドが公表している情報をもとにしています。買う前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。


自分の場合はどうなのか

ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。

実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。

内容や日程の相談だけでも大丈夫です。滑っている動画を送ってもらえれば、それを見たうえでお返しします。

雪の上のプライベートレッスンは、扱っている内容(カービング・ジャンプ・キッカー・スピン・道具選び)と料金をこちらにまとめています。

→ https://tomz-service.com/snowboard-lesson/

夏のあいだのオフトレとしてやっているトランポリンのプライベートレッスンは、内容と料金をこちらにまとめています。

→ https://tomz-service.com/trampoline-lesson/

もっと踏み込んだ話

ここには書けない実際の事例や、細かいところはメンバーシップのほうで話しています。

→ https://www.youtube.com/channel/UCdtBxQHTDZz7_s8_fGMow2A/join

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