ゲレンデで撮影している人を見かけて、ちょっと邪魔だなと感じたことはありませんか。
最近は、スノーボード系のYouTuberやインフルエンサーと呼ばれる立場の人が増えました。その人たちの追い撮りや撮影が一般のお客さんに嫌な思いをさせている、苦情が来ている、という話題を取り上げた動画もありました。
その動画を見て、僕は正直、これでは何の注意喚起にもなっていないと思いました。
追い撮りが邪魔だと言うなら、先に見直したほうがいいことがあるのではないか。今日はそういう話です。あくまで僕個人の考えとして読んでもらえたらと思います。
ゲレンデの追い撮りは本当に邪魔なのか
追い撮りは基本的に「1対1」
追い撮りの形を思い浮かべてみてください。
多いのは、ライダーが1人、撮る人が1人という構図だと思います。つまり2人です。
2人で滑っているだけで邪魔だと言い出したら、それ以上の人数で滑っている人たちはどうなるのか、という話になります。
8人、10人で集まって滑るグループ
Twitterなどを見る限り、一般のスノーボーダーの方たちは8人、10人と集まって、みんなでセッションをしていたりします。
10人でゲレンデの邪魔になる場所に集まっていても、特に何も言われない。でも、スノーボード系のYouTuberやインフルエンサーのように少し知名度のある人が同じことをすると、ダメだと言われる。
その差が、僕にはよく分かりません。
有名な人に対して「最近調子に乗っている」とコメントを書く人もいるようですが、まず自分たちのほうはどうなのか、と僕は思ってしまいます。
一般スノーボーダーの「トレイン」のほうが危ないと思う理由
みんなで連なって滑る「電車ごっこ」
大人数で集まったグループがよくやっているのが、トレインです。何人も連なって、電車のように同じラインを滑っていくあれです。
みんなで楽しそうにやっていますが、僕はあれのほうがめちゃくちゃ危ないと思っています。
僕が実際に受けた被害
実際に僕は、こういうことがありました。
トレインで滑っている一般のスノーボーダーの、4両目と5両目の間が空いていたんです。そこにスッと入って、地形を飛ぼうと思いました。
そうしたら、後ろの5両目の人がすごくイラついた感じで、僕のことを抜いていきました。
ゲレンデは自分たちのグループだけの場所ではありません。連なって滑っていると、外から来た人に対してそういう反応になってしまうこともあるんだと思います。
撮影している人のほうが気を使っている
こういう経験もあって、追い撮りをしている人のほうが、たぶん気を使って滑っていると僕は思います。
1度、白馬の栂池で、あるスノーボード系YouTuberの方が撮影しているのを見たことがあります。
危ないところで撮影することは絶対にしていませんでした。スピードを出すのは、人のいないところ。すごく気を使って滑っているなと感じましたし、調子に乗っている雰囲気ではまったくありませんでした。
もちろん、撮影する人の中にも、周りへの気遣いが少ない人はいるかもしれません。僕自身、撮影中に人と人の間を抜けていくのを見て「危ないな」と思ったこともあります。撮影する側がみんな完璧だと言いたいわけではありません。
それでも、大人数のグループで固まっている一般スノーボーダーのほうが危ない、というのが僕の実感です。
{video}
スキー場の苦情は「撮影だから」なのか
近くを抜かれるのはゲレンデでは普通に起きること
撮影についての苦情が来ている、という話もありました。
ただ、苦情が来たからといって、その言い分をそのまま受け止めて動画にし、撮影する側が自分を責めるような流れになるのは、少し違うと思っています。
苦情を入れた人が本当に迷惑を受けたのだとしても、同じようなことは撮影していない人からもたくさんされていると思うんです。
たとえばスキーヤーです。スキーヤーは結構スピードを出して滑る人が多いので、近くを抜かれることはゲレンデにいれば普通にあります。珍しいことではありません。
スキーヤーから見たスノーボーダー
僕自身、スノーボードよりも前に、スキーを結構長くやっていました。
スキーをやっていた頃に感じていたのは、スノーボーダーが邪魔だなということです。
スキーヤーは、リフトを降りたらそのまま滑り出せます。ビンディングを付ける作業がないからです。一方のスノーボーダーは、リフトを降りたところでビンディングを付けている。スキーヤーから見ると、そこが邪魔に見えるわけです。
でもこれは、撮影しているかどうかとは関係ありません。
撮影していたから、溜まっていたから邪魔だった。そう言われても、撮影している人がいなかったとしても、同じ状況はいくらでもあります。
たまたま有名な人だったから
近くを通られた、邪魔だった。そのとき、相手がたまたま少し有名な人だったから覚えていて、わざわざ苦情を入れる。
それを1つ1つ真に受けていたら、きりがないと思います。
撮影の様子を見た時点で「スピードを出して近くを通られた」という見方を、最初からしてしまっている。でも、近くを通られることはゲレンデでは日常茶飯事です。
この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。
ゲレンデは「危ないことをしに来る場所」
スキー場にはいろいろな人がいる
ゲレンデにいる人を思い浮かべてみてください。
スキーヤーがいて、スノーボーダーがいる。初心者もいれば上級者もいる。セパレートスノーボードの人がいたり、スノースクートの人がいたり、場所によってはそれでコースを滑れるところもあります。外国人の方も来ます。
いろいろな場所で育って、いろいろな家庭のルールの中で生きてきた、本当にさまざまな人が集まっている。
しかもその人たちが、危険な乗り物にまたがったり、乗ったり、足に付けたりして、重力に従って上から下へ滑っていく。
そういう危ないことをしに来ている、という認識が、もっとあっていいと僕は思っています。
来るまでの道もそもそも危ない
スキー場に来るまでの雪道も、そもそも危ないですよね。スタッドレスを履きましょう、とみんな言っています。
危ない道を時間をかけて通って、危ないことをしに来ている。そこをもう少ししっかり認識したほうがいい、と僕は思います。
勢いがあって目立っている人たちが、ちょっと鬱陶しく見える。その気持ちは分かります。でも、そもそも危ない場所に来ているという前提を持っておくと、見え方は変わってくるはずです。
追い撮りより危ないと思うこと
リフト待ちでストックを振り回す
危ないのは追い撮りだけではありません。
リフトに並んでいる時間に、ストックを振り回している子連れのお父さんがいたりします。僕はそちらのほうがよっぽど危ないと思います。
振り回したストックが子どもの目に刺さったら、追い撮りで衝突するよりも悲惨です。
追い撮り中の大クラッシュはほぼ聞かない
追い撮りの撮影中に大クラッシュして誰かがけがをした、という話は、たぶんほとんど起きていないと思います。
もちろん、板を踏んだ踏まないとか、滑走中の衝突はあると思います。
でもそれ以外にも、センターハウスの階段でストックが当たったとか、何かが盗まれたとか、そういう問題もある。追い撮りが危ないかどうかよりも、そちらのほうが大事なのではないか、と僕は思っています。
文句を言う前に見直したいこと
スノーボード系のYouTuberに文句をつけるより先に、自分の身の回りのスノーボード仲間のルール、マナー、礼儀作法。そして考え方。そこから見直していくべきではないか、というのが僕の考えです。
元の動画を出した方は、とても真面目な人なんだと思います。スキー場のことやメーカーのことなど、いろいろな立場で物事を考えているからこそ、はっきり言えない部分もあったはずです。
僕のほうはチャンネル登録者数も影響力も大きくないので、背負うものが少ない。だから代わりに、はっきり言っておこうと思いました。
僕の結論は、追い撮りをしている人より、大人数で連なって滑っている人たちのほうが危ない、です。
まとめ
- 追い撮りは基本的にライダー1人と撮る人1人の2人組
- 8人、10人で集まって滑るグループやトレインのほうが危ないと僕は思っている
- 実際に、トレインの間に入ったら後ろの人にイラついた感じで抜かれたことがある
- 白馬の栂池で見た撮影は、危ない場所を避けて人のいないところでスピードを出していた
- 近くを抜かれることは、撮影していなくてもゲレンデでは普通に起きる
- スキー場はいろいろな人が危ない乗り物で滑る場所で、危ないことをしに来ているという認識が大事
- リフト待ちでストックを振り回すことなど、追い撮り以外にも危ないことはある
- 文句を言う前に、まず自分の仲間内のルール・マナー・礼儀作法を見直したい
自分の場合はどうなのか
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。
実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。
- LINE公式 → https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=351olsrh
- Instagram(@tomzsports)のDM → https://www.instagram.com/tomzsports/
内容や日程の相談だけでも大丈夫です。滑っている動画を送ってもらえれば、それを見たうえでお返しします。
雪の上のプライベートレッスンは、扱っている内容(カービング・ジャンプ・キッカー・スピン・道具選び)と料金をこちらにまとめています。
→ https://tomz-service.com/snowboard-lesson/
夏のあいだのオフトレとしてやっているトランポリンのプライベートレッスンは、内容と料金をこちらにまとめています。
→ https://tomz-service.com/trampoline-lesson/
もっと踏み込んだ話
ここには書けない実際の事例や、細かいところはメンバーシップのほうで話しています。
→ https://www.youtube.com/channel/UCdtBxQHTDZz7_s8_fGMow2A/join



コメント