滑りに行くたび、なんとなく気になっている人はいませんか。
自分の滑りって、周りから見てどう見えているんだろう、と。
コースを降りながら「今の入り方、後ろの人にとって邪魔じゃなかったかな」と思うことが、正直あります。誰かに怒られたわけじゃない。でも、自分がされて嫌だったことを、自分もやっているかもしれないと思う瞬間が、ちょこちょこある。
今回書くのは、そういう話です。
きっかけは、スキー場で「ゲレンデにいるうざい人あるある」をひたすら挙げていく動画を見たことでした。企画としてはふざけた企画です。うざい人を見つけたら片っ端から声をかけてぶちのめす、という体で撮っている。ノリは完全にお笑いです。
でも見ていて、笑いながらちょっと背筋が伸びました。挙げられている「うざい人」の中に、自分の心当たりが混ざっていたからです。
そもそも「うざい」って言われる側になりたい人はいない
前提として書いておきたいのが、ここです。
ゲレンデで誰かに「あいつうざいな」と思われている人が、うざくしようと思ってそこにいるわけではないと思うんです。
その日その日で、みんな楽しみに来ている。滑れるようになりたくて練習している人もいるし、久しぶりに友達と来た人もいるし、ただ景色を見に来た人もいる。誰も「今日は他人の邪魔をするぞ」と思って板を持ってきていない。
だから、この記事は「うざい人を叩く」話ではありません。
そうではなくて、自分がその「うざい人」に見えている可能性を、一回だけ自分でチェックしてみる話です。他人を減点するために読むと、たぶん何も残りません。

動画で挙がっていた「うざい人」の中身
動画で挙がっていたものを、そのまま並べます。
腰パンをして、お尻を丸出しにして滑っているスノーボーダー。
ダボダボの格好をしているのに、ずっとスキーで防御するような姿勢のまま、めちゃくちゃゆっくり行っている人。
方言でめちゃくちゃゆっくり滑っている人。
コース脇で、自分が入ろうと思ったところに入っていく人。
人が多いところでやってしまう人。
斜度が自分のレベルに合っていないところに来ている人。
一人で遠足のように滑っている人。
タバコを吸っていた人。
改めて文字にすると、けっこう脈絡がないというか、そもそも「うざい」の基準がバラバラなのが分かります。撮っている本人も、途中で挙げたものを「少数派じゃないですかそれ」と自分でツッコんでいます。子供だと分かった瞬間に「ごめんやっぱ変える」と取り下げてもいる。
つまり、企画として並べてはいるけれど、全部が本気で怒っているわけではない。ここは大事なところだと思います。
この中で、他人に実害が出るものと出ないもの
並べたものを見ると、性質が違うものが混ざっています。
腰パンとか、ダボダボの格好とか、一人で滑っているとか。これは、正直、その人の好みの範囲だと思うんです。見ている側が「苦手」と感じるだけで、その人が滑っていることで誰かが転ぶわけではない。
一方で、これは実際に危ないよね、というものもあります。
動画の中で、コース脇に入っていこうとしたときに、目の前に人が入ってきてしまう場面があります。そこで「こういうねコース脇でみんな遊びたいと思うんすよ、で僕も今入ろうって思ったらここ入ってくじゃないですか」と言っています。自分も入ろうと思った先に、別の人が入ってくる。そのままだと、ぶつかります。
もうひとつ、「コケたら横で座っとけってよく言われてる」という言葉も出てきます。転んだあと、コースの真ん中にそのまま座らない。横に寄る。これは実際、上から滑ってくる人からすると本当に見えづらいので、意味のある話だと思います。
それから「人多いとこでやんなや」というのも出てきます。何をやるかというより、混んでいる場所でやるかどうか、の話です。同じことをしても、空いている場所なら誰も困らないけれど、混んでいる場所だと後ろが詰まる。場所の問題として言っている。
{video}
この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。
自分がやっていないか、ここだけ振り返ってみる
ここまで並べたうちで、自分でチェックする価値があるのは、他人の進路に関わる部分だと思っています。
転んだあと、その場に座り込んでいないか。
コース脇に入るとき、後ろから来ている人がいないか、一回振り返っているか。
混んでいる時間帯に、混んでいる場所で、止まったり練習したりしていないか。
自分の今の滑りに対して、その斜面の斜度が合っているか。
このあたりは、正直、僕も毎回できているとは言えません。特に「転んだあと」は、疲れているときほど、その場でしばらく座ってしまいます。ちょっと息を整えたいだけなんですが、上から見ると、コースの真ん中に人がいる状態です。
動画では、斜度が合っていない人に対して「斜度がレベルに合わない」という言い方が出てきます。これも、責めるというより、そもそも噛み合っていない、という話に聞こえました。実力に対して斜面がきついと、コントロールが利かなくなって、結果として周りにも影響が出る。
自分でも身に覚えがあるので、これは書いておきます。
格好や滑り方そのものは、そこまで気にしなくていいと思う
逆に言うと、格好や滑り方そのものについては、僕はそこまで気にしなくていいと思っています。
腰パンが苦手な人はいる。ゆっくり滑っているのを見て、もどかしく感じる人もいる。それは本当にそうだと思うんですが、それは見ている側の好みの問題であって、その人が何かを間違えているわけではないからです。
動画でも、ゆっくり滑っている人について挙げたあとに、「少数派じゃないですかそれ」と自分でツッコんでいます。全員がそう思っているわけではない、という自覚がある上での企画なんだと思います。
だから、自分の格好や滑るスピードを気にしすぎて滑りに行きにくくなるくらいなら、気にしなくていいと思います。気にするべきは、他人とぶつかる可能性がある部分だけで十分です。
うまい下手で判断されるのが怖い、という話
もう少し踏み込むと、これを気にする人の本音って、「下手だと思われたくない」だったりしませんか。
動画の中に、滑っている人を見て「さっきの見てたけどもうちょっとしっかり消滅してた方がいい、もうちょっと頑張って」と言う場面が出てきます。企画のノリとして言っているんですが、これを言われる側だと思うと、けっこうきついです。
でも、実際にゲレンデで誰かが誰かの滑りを見て「うまい」「下手」と評価している時間って、そんなに長くないと思うんです。
みんな自分が滑るのに忙しい。だから、下手だと思われるかどうかを気にして萎縮するより、ぶつからないことだけ気にして、あとは好きに滑ればいいと思っています。
見る側としてどう受け取るか
最後に、自分が「うざい」と感じた側になったときの話も書いておきます。
動画は、うざい人を見つけて片っ端から声をかけてぶちのめす、という体で進みます。もちろん企画なので実際にそうしているわけではないんですが、あの構図って、ちょっと現実にもあると思っていて。
前を滑っている人が遅くて、自分の滑りたいラインを塞がれる。コース脇で遊ぼうと思ったら先に入られる。そういうとき、一瞬イラッとする。これは僕もあります。
ただ、その一瞬でその人を判定してしまうと、たぶん自分も同じことをされています。自分が疲れてコースの真ん中に座っている瞬間だけを見た人からすれば、僕も「うざい奴」です。
動画自体も、途中で「子供ね、ごめんやっぱ変える」と取り下げたりして、ずっと誰かを断罪し続けているわけではありません。ふざけた企画なりに、そのへんの温度は保たれています。
だから、見る側としても、そのくらいの温度でいいんだと思います。危ないことは危ないと分かった上で、それ以外は「そういう人もいるよね」で流す。そのほうが、自分の一日も楽しくなります。
まとめ
- 動画は「ゲレンデにいるうざい人あるある」を挙げていく企画で、ノリは完全にお笑い。全部が本気の怒りではなく、途中で「少数派じゃないですかそれ」と自分でツッコんだり、子供だと分かって取り下げたりしている
- 挙がっていた中身は、腰パン・ダボダボなのにゆっくり・方言でゆっくり・コース脇への入り込み・人が多いところでやる・斜度がレベルに合っていない・一人で滑っている・タバコ、など基準がバラバラ
- 性質を分けると、格好や滑り方そのものは見ている側の好みの問題で、他人が転ぶわけではない
- 実害に関わるのは進路の話。コース脇に入るとき前後を確認する、混んでいる場所でやらない、斜度を自分のレベルに合わせる
- 「コケたら横で座っとけ」は動画でも触れられていて、これは実際に上から来る人から見えづらいので意味がある
- 自分でチェックする価値があるのは、他人の進路に関わる部分だけで十分。格好やスピードを気にして滑りに行きにくくなるくらいなら気にしない
- うまい下手を気にして萎縮するより、ぶつからないことだけ気にして好きに滑るほうがいい
- 自分が誰かを「うざい」と感じたときも、その一瞬で判定すると、自分も別の瞬間だけを見られて同じことをされている
自分の場合はどうなのか
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。
実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。
- LINE公式 → https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=351olsrh
- Instagram(@tomzsports)のDM → https://www.instagram.com/tomzsports/
内容や日程の相談だけでも大丈夫です。
夏のあいだのオフトレとしてやっているトランポリンのプライベートレッスンは、内容と料金をこちらにまとめています。
→ https://tomz-service.com/trampoline-lesson/
もっと踏み込んだ話
ここには書けない実際の事例や、細かいところはメンバーシップのほうで話しています。
→ https://www.youtube.com/channel/UCdtBxQHTDZz7_s8_fGMow2A/join



コメント