カービング向けスノーボードの板とブーツ|国内ブランドが公式にカービング用としているモデルまとめ

カービング向け板とブーツを公式情報で整理 ギアの話

カービングをちゃんと練習したい、と思ったときに、まず引っかかるのが道具です。

今の板のままでいいのか。カービング向けと言われている板は、何が違うのか。ブーツも替えたほうがいいのか。ショップで聞けば教えてもらえます。でもその前に、自分でも全体を一度見ておきたい。

ところが、ブランドの公式サイトを1つずつ開いていくと、区分の名前も、硬さの表し方も、価格の書き方もばらばらです。横に並べるだけでひと苦労で、結局どれがカービング向けなのかが分からないまま、シーズンが始まってしまいます。

この記事では、国内ブランドが公式サイトやカタログで「カービング向け」と明記している板とブーツを、公式の情報をもとに整理します。調べたのは2026年9月30日時点の公式情報です。

  • OGASAKA SNOWBOARDS(板9本)
  • YONEX(板3本)
  • GRAY SNOWBOARDS(板9系統)
  • NOVEMBER(板4本)
  • Scooter(板1本)
  • RICE28(板2本)
  • WRX snowboard(板2本)
  • atirom-avs(板1本)
  • MOSS SNOWBOARDS(板1本)
  • FLUX(ブーツ1モデル)

先に書いておくと、ブーツについては、商品ページの本文で「カービング用」とはっきり書いている国内ブランドのモデルは見つかりませんでした。公式ストアの分類で「カービング」に入っていたのが、FLUXのOM-BOA 1モデルだけです。なので、この記事はほとんどが板の話になります。

選ぶときの軸を先に整理する

同じ「カービング向け」でも、各ブランドが想定している使い方はかなり違います。ここを分けずに見ると、スペック表の数字だけを比べることになって、自分に合う1本が分からなくなります。

ひとつめは、対象のレベルです。OGASAKAは、モデルごとに「初級~エキスパート」「中級~エキスパート」「上級~エキスパート」といった対象者を書いています。GRAYも「エントリー層に向けた」「純競技モデル」のように、誰に向けた板かを本文で書いています。まず自分のレベルが入っているかどうかで絞れます。

ふたつめは、板の形です。公式の説明に「ハンマーヘッド」「セミハンマーヘッド」と書かれているカービング向けのモデルは、OGASAKAのFC・XC-R・XC LE・ZX-G、YONEXのSYMARC・THRUST、GRAYのDSPRD各種とDESPE WOOD、NOVEMBERのNV.Cです。一方で、OGASAKAのCTのように「ラウンド形状」と書かれているものや、ScooterのXXのように「ラウンドノーズ」と書かれているものもあります。

みっつめは、カービングだけに絞るのか、ほかの遊びと両立させるのかです。OGASAKAのXC-RやXC LEは「カービング専用ボード」とされています。反対に、OGASAKAのCT-TWINはグラトリやジャンプ、NOVEMBERのULUSはハーフパイプやスロープスタイル、RICE28のCPやNOVEMBERのBACKCITY・ICECATはパウダーと、カービング以外の用途も一緒に挙げています。ゲレンデで何をして1日を過ごすかで、選ぶ板が変わります。

よっつめは、価格の書き方です。定価を確認できたモデルは、税込でおよそ¥75,900(GRAY DESPE WOOD 32/38/43)から¥209,000(GRAY DSPRD Ti Type-Rの一部サイズ)まで幅があります。表記は「税込価格」「税込」「本体」「税抜」「+TAX」とブランドごとに違うので、並べて比べるときは税込か税別かを必ずそろえてください。

最後に、運営元についてです。OGASAKA・NOVEMBER・Scooterは同じ会社(株式会社小賀坂スキー製作所)が運営しています。RICE28とWRXは同じ住所で、製造は「オガサカ工場」と記載されています。ブランドの名前は違っても、つながりがあることは頭に入れておくと見通しがよくなります。

OGASAKA SNOWBOARDS(長野県長野市)

運営は株式会社小賀坂スキー製作所で、本拠は長野県長野市です。

ラインナップの区分そのものに用途が入っているのが特徴です。「TWIN TIP CARVING」「ALL ROUND CARVING」「FREE STYLE FREE CARVING」「FREE STYLE RACE CARVING」「ALPINE」といった並びになっていて、カービングを軸に探すなら区分名から入れます。

今回カービング向けとして挙げるのは9本です。各モデルのフレックスは画像で表示されていて、本文の文字では確認できませんでした。ページの注記に「フリースタイルカテゴリーのみ25-26 モデルから5段階から6段階へと引き上がっています」とあるので、旧モデルの資料と見比べるときは、段階の数が違うことに気をつけてください。

CT-TWIN

区分は「TWIN-TIP CARVING」、対象者は「初級~エキスパート」です。

公式では「双方向のカービングを可能とし、グラトリやジャンプに特化したOGASAKA 唯一の「ツインチップモデル」」と説明されていて、「「スイッチカービング」に適したモデルです」とも書かれています。

カービングだけに絞りたくない人、グラトリやジャンプも同じ板でやりたい人、逆向き(スイッチ)でもターンを描きたい人に向けた位置づけです。OGASAKAのカービング向けの中では、いちばん遊びの幅を広く取った1本だと読めます。

芯材はBX Core、ソール仕上げはSanding Finish[convex sole]、サイズは154/156/158です。キャンバー形状は公式の本文では確認できませんでした。

定価は¥106,000(税込価格 ¥116,600)です。

CT

区分は「ALL-ROUND CARVING」、対象者は「初級~エキスパート」です。

公式では「「カービング系オールラウンドボード」」とされていて、「カービングを楽しみたいという方に広く選ばれています」と書かれています。

形については「ラウンド形状、ディレクショナル、キャンバー構造」、硬さについては「ボード全体のフレックスは柔らかめ」とはっきり書かれています。OGASAKAの9本の中で、キャンバー構造まで本文で確認できたのは、このCTとZX-Gだけです。

柔らかめで、対象者に初級が入っている。カービングをこれから覚えたい人が、最初に候補にしやすい条件がそろっています。

芯材はBX Core[139-156W]、BX2 Core[158W]です。

定価は139〜161が¥106,000(税込価格 ¥116,600)、154W/156W/158Wが¥108,000(税込価格 ¥118,800)です。

CT-IZ

区分は「ALL-ROUND CARVING HARD」、対象者は「中級~エキスパート」です。

CTと同じく「「カービング系オールラウンドボード」」とされつつ、「さらなるカービング性能を求めるユーザーと、パワフルなグラトリを楽しむフリースタイラーのために設計」と書かれています。

硬さについては「CTよりも少し硬く反発力を高めた」という説明です。CTで物足りなくなってきた人が、一段上げるときの選択肢という位置づけになります。カービングを伸ばしたい人と、グラトリを強く踏みたい人の両方を想定しているのが、このモデルの特徴です。

芯材はNV Core、PCプレートはType-OG1です。キャンバー形状は公式の本文では確認できませんでした。

定価は¥112,000(税込価格 ¥123,200)です。

CT-S

区分は「ALL-ROUND CARVING EXPERT」、対象者は「中級~エキスパート」です。

公式では「CTシリーズの中で最も硬い「エキスパートモデル」」とされていて、「カービングを進化させたい方には是非トライしてほしいボードです」と書かれています。

もうひとつの特徴は「サイドカーブを浅く設計」という点です。一般的に、サイドカーブが浅いほど描くターンは大きくなります。小回りより、大きく長いターンを伸ばしたい人に向いた設計だと読めます。

CT、CT-IZ、CT-Sの順に硬くなっていくので、CTシリーズの中で自分の脚力と滑るスピードに合わせて選べる並びになっています。

芯材はASP2 Core、補強材はGlass Fiber + Carbon Sheet Wide、サイズは154/156/158/161です。キャンバー形状は公式の本文では確認できませんでした。

定価は¥124,000(税込価格 ¥136,400)です。

FC

区分は「FREESTYLE FREECARVING」、対象者は「中級~エキスパート」です。

公式では「「フリースタイルカービングボード」の決定版」「カービング性能を追求したフリースタイルボード」と説明されています。

形は「セミハンマーヘッド形状」です。CTシリーズがラウンド形状を含む「オールラウンド」寄りなのに対して、FCはフリースタイルの板でありながら、カービングの性能を前に出しているモデルです。ターンを主役にしつつ、フリースタイルの遊びも残したい人に向いています。

芯材はBX Core[145-151]、OGK2 Core[154-163W]と、サイズによって変わります。キャンバー形状は公式の本文では確認できませんでした。

定価は145〜163が¥120,000(税込価格 ¥132,000)、157W/160W/163Wが¥122,000(税込価格 ¥134,200)です。

FC-S

区分は「FREESTYLE FREECARVING EXPERT」、対象者は「上級~エキスパート」です。

このモデルは、本文に「カービング」という語はなく、区分名の「FREECARVING」で用途が示されています。本文の説明は「高速域での推進性と安定性を考慮して設計したFCシリーズのエキスパートモデル」です。

「Sは「Stiff(硬い)」を意味します」と書かれていて、CT-Sと同じく「サイドカーブを浅く設計」されています。FCをもっと速いスピードで、安定して踏みたい人のための1本という位置づけです。

芯材は3S Core、ソール仕上げはStone Finish[convex sole]です。

定価は150〜165が¥125,000(税込価格 ¥137,500)、157W/160W/163Wが¥127,000(税込価格 ¥139,700)です。

XC-R

区分は「FREESTYLE RACECARVING-R」、対象者は「中級~エキスパート」です。

公式では「完全ハンマーヘッド形状を採用し、扱い易さと速さの両方を追求した「カービング専用ボード」」と説明されています。さらに「”ソフトブーツでアルパインのような究極のカービングを目指したい!”という方におすすめしたいボード」とも書かれています。

ここまでのモデルと違うのは、はっきり「カービング専用」とうたっている点です。グラトリやジャンプとの両立ではなく、ターンだけを突き詰めたい人に向けた板です。しかも対象者に中級が入っているので、専用ボードの入口として見ることもできます。

芯材はBX2 Core、補強材はGlass Fiber + Carbon Ribbon Wide + Asner Sheet、ソール仕上げはStone Finish[semi-flat]、サイズは154/157/160です。

定価は¥126,000(税込価格 ¥138,600)です。

XC LE(EXTREME CARVE LIMITED EDITION)

26-27の限定生産モデルです。区分は「FREESTYLE RACECARVING」、対象者は「上級~エキスパート」です。

公式では「ソフトブーツでもアルパインボードのような究極のカービングターンをしたい方を意識して開発した、完全ハンマーヘッド形状のカービング専用ボード」と説明されています。

なお、公式には「26-27 モデルにノーマルの「XC」のリリースはございません」と書かれています。XCを探している人は、今季はこの限定版かXC-Rが候補になります。

芯材はOGK2 Core、ソール仕上げはStone Finish[semi-flat]、サイズは158/162です。

定価は¥162,000(税込価格 ¥178,200)です。

ZX-G

26-27の新モデルで、区分は「ALPINE GLASSFIBER」、対象者は「初級~上級」です。

公式では「カービング性能を追求した「アルパインモデル」」とされていて、「一日中ラクに楽しくカービングすること…を意識して設計」と書かれています。

形は「ハンマーヘッド形状に、程よいサイドカーブ、グラスファイバー、キャンバー構造」です。アルパインの区分でありながら、対象者に初級が入っていて、「ラクに」という言葉を使っているところが特徴です。競技寄りではなく、1日を通してターンを楽しみたい人に向けた設計だと読めます。

サイズは152/158/162/165です。

定価は¥115,000(税込価格 ¥126,500)です。

YONEX(東京都文京区)

ヨネックス株式会社です。会社情報のページには「所在地 東京都文京区湯島3-23-13」とあり、営業種目に「スノーボード用品」が入っています。

商品の説明文は、公式オンラインショップのほうに載っています。今回カービング向けとして挙げるのは3本で、そのうち1本は分類表だけでの確認です。

各モデルのフレックスとキャンバーは、公式の本文では確認できませんでした。数値で比べたい人は、ショップや公式の資料で確認してください。

SYMARC

公式の見出しは「鋭い操作性で理想のラインを描く フルカービングボード」で、本文には「テクニカル志向のライダーに応えるフルカービングモデル。」とあります。

「フルカービング」という言い方からも、ターンを主役にした板だと分かります。形については「ハンマーヘッドならではの伸びのあるターン」と書かれていて、構造は「カーボンサンドイッチ」です。

「テクニカル志向」と書かれているので、ターンの質を細かく詰めていきたい人を想定したモデルという位置づけです。

定価は¥127,600(税込)です。

THRUST

公式では「高速域での安定感と、鋭いエッジングで、爽快なカービングを自在に楽しめる万能カービングボード。」と説明されています。

形は「セミハンマー」、構造は「STOMP-TECH 3.0+カーボンスクエアチューブ」です。

SYMARCが「テクニカル志向」なのに対して、THRUSTは「万能カービングボード」という言い方をしています。速いスピードでの安定感を求めつつ、いろいろなターンを楽しみたい人に向いた説明です。

定価は¥146,300(税込)です。

SYMARC Mg

商品ページの説明は画像になっていて、本文の文字では確認できませんでした。公式の分類表のPDFで「CARVING」の列に入っているので、カービング向けのモデルとして扱っています。

スペックは公式の本文では確認できませんでした。

定価は¥166,100(税込)です。

GRAY SNOWBOARDS

公式は「カービング」ではなく「カーヴィング」と表記しています。26-27の全モデルが1ページにまとめて載っているので、見比べるのはこのブランドがいちばんやりやすいです。

今回カービング向けとして挙げるのは9系統です。サイズ違いがまとめて1つの説明になっているものがあるので、「本」ではなく「系統」で数えています。

チャートのページに「FLEX RATE」(10段階)がありますが、これは図で表示されています。この記事に書いている数字は、図の塗られた四角の数から読み取った目安で、公式が文字で書いている数値ではありません。キャンバーの図も画像で、形を確定できませんでした。ブーツは扱いの掲載がありません。

SONICALMACH 54ver.C, 55w ver.C, 58, 60w, 63w

公式では「高速カーヴィングの中でのラン&トリックをコンセプトとする」「スーパーカーヴィングモデルだ。」と説明されています。

「複合サイドカットによる高いカーヴィング性能」とあり、ver.Cについては「通常の54,55よりもCARVINGに寄せたフレックス設定」と書かれています。同じ名前のシリーズの中で、ver.Cがカービング寄りの設定になっている、ということです。

速いスピードでのターンを軸にしながら、トリックも入れたい人に向いた説明です。FLEX RATEはチャートの読み取りで5/10です。

定価は¥153,000(本体)/¥168,300(税込)です。

DSPRD Ti type-X ver.S

公式では「ハイスピードカーヴィングをさらに高次元で昇華させた純競技モデル」と説明されています。

特徴として「緩めのサイドカットとさらにワイドになったウエスト幅」が挙げられています。一般的に、サイドカットが緩いほど描くターンは大きくなります。

「純競技モデル」と書かれているので、楽しむためのカービングより、速さを競う方向の板です。FLEX RATEはチャートの読み取りで9/10と、今回のGRAYの中ではいちばん硬い部類に入ります。

定価は¥180,000(本体)/¥198,000(税込)です。

DSPRD Ti type-X ver.P

公式では「スティープなバーンでのハイスピードカーヴィングをさらに高次元で昇華させた純競技モデル」「まったく新しい高次元のカーヴィングマシン」と説明されています。

ver.Sとの違いとして、説明文に「スティープなバーン」、つまり急な斜面が入っています。同じtype-Xの中で、急斜面での高速ターンを想定しているのがver.Pです。

こちらも「純競技モデル」で、FLEX RATEはチャートの読み取りで9/10です。

定価は¥180,000(本体)/¥198,000(税込)です。

DSPRD Ti Type-R

公式では「Type-Rはハイスピード・カーヴィングモデルとして、ハイエンド・ハンマーヘッドモデルです。」と説明されています。

構造として「テーパードシェイプとバリオキャンバー、そして複合サイドカット」、さらに「0.4mmのチタナル」が挙げられています。

type-Xが「純競技モデル」なのに対して、Type-Rは「ハイスピード・カーヴィングモデル」という書き方です。速いスピードでのカービングを高いレベルで求める人に向けた、ハンマーヘッドの上位モデルという位置づけです。FLEX RATEはチャートの読み取りで8/10です。

定価はサイズで分かれていて、IIIn, III, IIIw, IV, IVwが¥180,000(本体)/¥198,000(税込)、Vw, Vew, VI, VIew, VII, VIIewが¥190,000(本体)/¥209,000(税込)です。

DSPRD micro/mini

キッズ用のモデルです。公式では「キッズ用フリーカーヴィングマシンだ。」と説明されています。

「100%ファイバーグラス仕様」で、形は「ハンマーヘッド」です。今回調べた範囲で、カービング向けと明記しているキッズ用の板はこれだけでした。

子どもと一緒にカービングを練習したい人は、候補になります。FLEX RATEはチャートの読み取りで4/10です。

定価は¥99,000(本体)/¥108,900(税込)です。

DESPE WOOD 32, 38, 43

公式では「カーヴィングエントリー層に向けたファイバーグラス+ポプラウッド仕様のハンマーヘッド」と説明されています。

「ソフトフレックス設計」で、「接点移動式のバリオキャンバーを新設計」と書かれています。

定価は¥69,000(本体)/¥75,900(税込)です。

DESPE WOOD 48, 53n, 54, 58, 59w, 62, 63w

公式では「カーヴィングのエントリー層に向けて開発したミディアムソフトフレックスモデルで、中低速からのイージーカーヴィングが特徴です。」と説明されています。

「フルウッド・ハンマーヘッドモデル」と書かれていて、32/38/43と同じDESPE WOODでも、こちらは構造の説明が違います。

「中低速からのイージーカーヴィング」とはっきり書いているので、スピードを出さなくてもターンの感覚をつかみたい人に向いた説明です。FLEX RATEはチャートの読み取りで5/10です(チャート上はDESPE WOODとして1枠)。

定価は¥85,000(本体)/¥93,500(税込)です。

LOVEBUZZ 57 [Camber]

LOVEBUZZのシリーズ全体は「オールマウンテン・フリーカーヴィングの全地形シリーズ」と説明されています。

その中でこの57 [Camber]は、「グルーミングバーンでのカーヴィング性能をとことん追求し、新たに開発されたキャンバーの157。」とされています。グルーミングバーン、つまり整地されたバーンでのターンに寄せた1本です。

全地形を滑るシリーズの中で、圧雪されたゲレンデでのカービングを重視したい人に向いています。FLEX RATEはチャートの読み取りで7/10です。

定価は¥115,000(本体)/¥126,500(税込)です。

LOVEBUZZ 57 [ROCKER]

公式では「サイドカットのテーパーを少なくして、カーヴィング性をアップしたモデル。」と説明されています。

スペックの表記は「パウダーロッカー」です。同じ57でも、[Camber]が整地でのカービングに寄せているのに対して、こちらはロッカーの形を持ちながら、カービング性を上げたモデルという位置づけです。

パウダーも滑りつつ、ターンの性能も落としたくない人の選択肢になります。FLEX RATEはチャートの読み取りで7/10です。

定価は¥115,000(本体)/¥126,500(税込)です。

NOVEMBER

2026-27のラインナップで、運営は株式会社小賀坂スキー製作所です。

各モデルのページに「For ○○」という形で用途が書かれているので、カービングが用途に入っているかどうかが一目で分かります。硬さも「FLEX 7.6」のように数字で書かれていて、文字で確認できました。

今回カービング向けとして挙げるのは4本です。

NV.C

公式では「革新的なパフォーマンスデザインを投入した新時代のカービングモデル。」と説明されていて、用途は「For Carving」とカービングだけが書かれています。

スペック欄は「DIREC. / FLEX 7.6」「ATW CAMBER」です。本文には「AMTキャンバー」という表記もあり、形については「ハンマーヘッド形状に、走破性能に優れたセミロッカー形状」「テーパードシェイプ」と書かれています。

NOVEMBERの4本の中で、用途をカービングだけに絞っているのはこのモデルです。ターンを主役にしたい人は、まずここから見ることになります。

定価は110,000円(税込121,000円)です。

BACKCITY

用途は「For Powder,All terrain,Carving」で、公式では「パウダーの速さとカービング性能を磨き上げた次世代のオールマウンテンモデル。」と説明されています。

スペックは「DIREC. / FLEX 7.8」「POWDER CAMBER」です。

パウダーも、いろいろな地形も、カービングも、という1本です。ゲレンデの整地だけでなく、雪の状態に合わせて滑る場所を変える人に向いた説明です。

定価は112,000円(税込123,200円)です。

ICECAT

用途は「For Powder,All terrain,Carving」で、BACKCITYと同じ3つが並んでいます。

スペックは「DIREC. / FLEX 7.4」「POWDER CAMBER」です。

定価は112,000円(税込123,200円)です。

ULUS

用途は「For HALFPIPE,SLOPESTYLE,CARVING」で、本文にも「ハーフパイプ、カービング、スロープスタイル。」と書かれています。

スペックは「NEO DIREC. / FLEX 7.4」「FULL CAMBER」です。

パイプやスロープスタイルといったフリースタイルの種目と、カービングを並べているモデルです。パークにも入りつつ、ゲレンデではターンを磨きたい人に向いた説明です。

定価は102,000円(税込112,200円)です。

Scooter

運営は株式会社小賀坂スキー製作所です。

今回カービング向けとして挙げるのは1本です。

XX

公式では「全地形対応カービングボード」とされていて、「スピードロスの少ないハイスピードカービングを実現するニューコンセプトカービングモデルです。」と説明されています。

構造の特徴は「両足下にX型メタルプレートを配置」していることです。形は「ラウンドノーズというオーソドックスなディレクショナルシェイプ」と書かれています。今回の中でハンマーヘッドが多い高速カービング向けのモデルとしては、形がオーソドックスな側に入ります。

フレックスの数値は確認できませんでした。本文には「フレックスはしっかりしていて」という記述があります。

年式はページの本文では確認できず、商品一覧の見出しは「25-26 Product」です。

定価は¥138,600(税抜価格¥126,000)です。

RICE28(長野県須坂市)

本拠は長野県須坂市で、製造は「オガサカ工場」と記載されています。

今回カービング向けとして挙げるのは2本です。どちらも公式のPDFカタログから読み取った情報なので、数値や価格はカタログ本体で確認してください。

RT9

カタログの7ページに載っているモデルです(2026/2027)。

推奨スタイルは「オールラウンド✕カービング」で、「圧倒的なカービンググリップと計算し尽くされたフレックスバランス。」と説明されています。

スペックは「FULL TWIN CAMBER」、TOTAL FLEXはサイズ別に51%/44%です。「カービンググリッププレート」が入っていると書かれています。

フルツインの形でカービングをうたっているので、前後どちら向きでも滑りたい人の選択肢になります。

定価は142cm/146cmが「¥100,000 + TAX」です。151cm/154cmの価格は確認できませんでした。

CP(Carving Powder)

2026/2027の新モデルで、カタログの12〜13ページに載っています。

「カービング✕パウダー」と書かれていて、「カービングとパウダーの両方を極めたいライダーのために設計されたプレミアムモデル」と説明されています。名前の「CP」自体が、Carving Powderの頭文字です。

スペックは「DIRECTIONAL TWIN CAMBER」、TOTAL FLEXは45%/53%で、S/M/L/XLの展開です。

整地でのターンとパウダーを、1本でどちらもやりたい人に向いた説明です。

定価は「¥119,000 + TAX」です。

WRX snowboard(長野県須坂市)

本拠はRICE28と同じ長野県須坂市の住所です。

今回カービング向けとして挙げるのは2本です。こちらも公式のPDFカタログから読み取った情報です。カタログに板の価格の表記がなく、定価は確認できませんでした。

Mk-CW

2026-2027のモデルです。

公式では「カービング最大の課題であるドラグ現象をボードのワイド化によって物理的に解決したディープカービングモデル」と説明されています。

ドラグは一般に、板を深く倒したときにブーツのつま先やかかとが雪面に当たってしまうことを指します。Mk-CWは、それを板の幅を広げることで解決した、というのが公式の説明です。足のサイズが大きい人や、板を深く倒すターンを目指したい人に関係してくる設計です。

スペックは「DIRECTIONAL TWIN」「HYBRID CAMBER」、TOTAL FLEXは47%(144/146)・50%(150/153/156)です。

Mk-U

2026-2027のモデルです。

公式では「ハイエンドカービングモデル」とされていて、「『ボードの硬さに依存しないカービングボード』という新しい提案」と説明されています。

カービング向けの板は硬いモデルが上位に来ることが多い中で、硬さに頼らないことをうたっているのが、このモデルの特徴です。

スペックは「DIRECTIONAL TWIN」「HYBRID CAMBER」、TOTAL FLEXは46%(141/145)です。

atirom-avs(山本光学)

山本光学のスノーボードブランドです。

今回カービング向けとして挙げるのは1本です。

SURAI

26-27のモデルです。

公式では「パウダーボードのような形状にフルキャンバーを搭載したカービングボードの誕生です。」と説明されています。

スペック欄の表記は「Tapered / Directional」「マルチ・キャンバー」です。パウダーボードのような形でありながら、カービングボードとして紹介されているのが、このモデルの特徴です。FLEXの欄は画像で、本文の文字では確認できませんでした。

定価は¥109,780(本体価格 ¥99,800)です。

MOSS SNOWBOARDS(神奈川県藤沢市)

運営は有限会社パイオニアモスで、本拠は神奈川県藤沢市です。

今回カービング向けとして挙げるのは1本です。26-27のカタログは画像で、数値のスペックや定価は本文の文字では確認できませんでした。

RR MCA

2026-2027で、ワイドの157Wと162Wが追加されたモデルです。

公式の告知では「より攻めたカービングターンをやりたい方はもちろん」「切り裂くようなカービングターン」と書かれています。

確認できたスペックは、ウエストが264mm(157W)、274mm(162W)という点です。ワイドモデルが加わったので、足のサイズに合わせて幅を選びたい人には選択肢が広がった形です。定価は確認できませんでした。

FLUX(東京都中野区)

運営は株式会社カーメイト FLUXカンパニーで、所在地は東京都中野区弥生町4-34-8です。

今回、ブーツで唯一の対象になったのがこのブランドです。

最初に書いたとおり、国内ブランドで、商品ページの本文にカービングを用途として書いているブーツは見つかりませんでした。FLUXのほかのブーツ8モデルや、YONEXのブーツ2モデルにも記載はありません。OGASAKA・GRAY・RICE28の公式サイトには、そもそもブーツの掲載がありません。

OM-BOA

26-27の表示で、23-24から続いている継続モデルです。

商品ページの本文には「カービング」という語はありません。ただ、公式ストアのブーツ一覧で、絞り込みの「カテゴリ」欄にある「カービング」に分類されています。この条件で絞ると、出てくるのはOM-BOAだけです。

硬さの分類は「硬い」で、数値のフレックスは確認できませんでした。仕様として「Sequence Dual Zone」「Tongue Mount:H4 coiler」「Side Mount:M+2」「Lace:HP42 ss2」が挙げられています。

ブーツもカービングを意識して選びたい人にとっては、公式が分類の上でカービングに入れている、今回唯一のモデルです。

定価は通常価格 ¥69,300(税込み)です。

目的から選ぶとこうなります

ここまでのモデルを、公式の説明の言葉をもとに、やりたいことで並べ直します。

カービングだけを突き詰めたい → OGASAKA XC-R・XC LE(「カービング専用ボード」)、YONEX SYMARC(「フルカービングボード」)、NOVEMBER NV.C(「For Carving」)

速さを競う方向に寄せたい → GRAY DSPRD Ti type-X ver.S・ver.P(「純競技モデル」)

カービングをこれから覚えたい → GRAY DESPE WOOD(「エントリー層」)、OGASAKA CT(「柔らかめ」・初級から)、OGASAKA ZX-G(「一日中ラクに」・初級から)

ターンとグラトリ・ジャンプを1本で → OGASAKA CT-TWIN・CT-IZ・FC

ターンとパウダーを1本で → RICE28 CP、NOVEMBER BACKCITY・ICECAT、GRAY LOVEBUZZ 57 [ROCKER]、atirom-avs SURAI

ターンとパイプ・スロープスタイルを1本で → NOVEMBER ULUS

板の硬さに頼らないカービングを試したい → WRX Mk-U

子どもと一緒に → GRAY DSPRD micro/mini

ブーツもカービングで選びたい → FLUX OM-BOA

調べていて感じたのは、「カービング向け」という言葉が指す範囲が、ブランドによってかなり違うということです。専用ボードもあれば、ほかの遊びとの両立を前に出したモデルもある。スペックを比べる前に、自分がゲレンデで1日何をしているかを先に決めたほうが、候補は早く絞れます。

まとめ

  • 国内ブランドで公式にカービング向けと明記している現行の板は、OGASAKA 9本、GRAY 9系統、NOVEMBER 4本、YONEX 3本(うち1本は分類表のみ)、RICE28 2本、WRX 2本、Scooter・atirom-avs・MOSS 各1本
  • ブーツは商品ページ本文での明記がなく、公式ストアの分類で「カービング」に入っているのはFLUX OM-BOA(通常価格 ¥69,300(税込み))1モデルだけ
  • 選ぶ軸は、対象レベル、板の形(ハンマーヘッド/セミハンマーヘッド/ラウンド)、カービング専用か他の遊びと両立か、の3つ
  • OGASAKAは区分名にCARVINGを入れていて、CT・CT-IZ・CT-Sの順に硬くなる。カービング専用はXC-RとXC LE(限定生産)。26-27にノーマルのXCは出ない
  • YONEXはSYMARC(「フルカービングボード」)、THRUST(「万能カービングボード」)、SYMARC Mg(分類表で「CARVING」)
  • GRAYは「カーヴィング」と表記。エントリー向けのDESPE WOODから、純競技モデルのDSPRD Ti type-X、キッズ用のDSPRD micro/miniまでそろう。FLEX RATEは図からの読み取り
  • NOVEMBERは各ページの「For ○○」で用途が分かる。カービングだけを掲げるのはNV.C
  • Scooter XXは「全地形対応カービングボード」で、X型メタルプレートとラウンドノーズ
  • RICE28(RT9・CP)とWRX(Mk-CW・Mk-U)はPDFカタログからの読み取り。WRXは定価の表記がない
  • atirom-avs SURAIはパウダーボードのような形のカービングボード。MOSS RR MCAは26-27でワイドの157W・162Wが追加
  • 価格は税込でおよそ¥75,900〜¥209,000。「税込価格」「本体」「税抜」「+TAX」と表記がブランドごとに違うので、比べるときは税込か税別かをそろえる
  • OGASAKA・NOVEMBER・Scooterは同じ会社の運営。RICE28とWRXは同じ住所で、製造は「オガサカ工場」と記載

価格や仕様は変わることがあります。この記事は2026年9月30日時点で各ブランドが公式に出している情報をもとにしています。買う前には必ず公式サイトとカタログで最新の情報を確認してください。


自分の場合はどうなのか

ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。

実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。

内容や日程の相談だけでも大丈夫です。滑っている動画を送ってもらえれば、それを見たうえでお返しします。

雪の上のプライベートレッスンは、扱っている内容(カービング・ジャンプ・キッカー・スピン・道具選び)と料金をこちらにまとめています。

→ https://tomz-service.com/snowboard-lesson/

夏のあいだのオフトレとしてやっているトランポリンのプライベートレッスンは、内容と料金をこちらにまとめています。

→ https://tomz-service.com/trampoline-lesson/

もっと踏み込んだ話

ここには書けない実際の事例や、細かいところはメンバーシップのほうで話しています。

→ https://www.youtube.com/channel/UCdtBxQHTDZz7_s8_fGMow2A/join

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