パークのでかいキッカーを前にすると、足が止まってしまうことはありませんか。
まっすぐ飛ぶだけならなんとかなる。でもサイズが上がると、回すのはまだ怖い。そもそも腰に不安があると、思い切って踏み切れない。
僕のまわりにも、そういう人がいます。今回一緒に滑ったのは、40歳で腰痛持ちのおじさんです。
今回はその人に、10mクラスのキッカーで初めてのスピンに挑戦してもらいました。正直に言うと、本人が乗り気だったというより、半分は強制的にやってもらった形です。
場所は長野の高井富士。その日の流れを順番に書いていきます。キッカーのサイズ感や、でかいジャンプでいきなり回さないための段取りが、同じように迷っている人の参考になればと思います。
高井富士のキッカーはサイズダウン後でもでかい
まず、この日の高井富士のパークの話から。
案内には、サイズダウンして10mから8m〜9mくらいの3連に変更、というふうに書いてありました。
でも実際に見てみると、僕はあまりサイズダウンしていないんじゃないかな、という気がしました。相変わらずでかいです。
よそのスキー場の8mと同じ気持ちで来たら、挫折するレベルででかい。これが僕の正直な感想です。
「何m」という表記だけでサイズを判断しない
ここは、でかいキッカーに挑戦しようとしている人に一番伝えたいところです。
同じ8mでも、場所によって受ける印象はかなり違います。案内の数字を見て「8mなら飛んだことがある」と思って行くと、現地で面食らうかもしれません。
実際、この日はサイズダウンしたと書いてあったのに、でかいと感じました。数字はあくまで目安で、自分の目で見て判断したほうがいいと僕は思っています。
3連のジャンプとハーフパイプが一緒に練習できる
この日の高井富士は、ハーフパイプもオープンしていました。
このクオリティのパークで、3連のでかいジャンプを飛べて、しかもパイプも練習できる。これはかなり貴重だと思います。
僕たちはこの1週間前にも高井富士に来ていて、そのときはパイプが開いていませんでした。なので今回は1週間ぶりの再訪で、腰痛おじさんにとってはリベンジの日でもありました。
いきなりキッカーに入らず、まずはハーフパイプへ
朝会ったときの腰痛おじさんは、もう飛ぶ気満々という感じでした。
ただ、いきなりキッカーというのもあれなので、まずはパイプに行くことにしました。その日は開いていたので、ちょうどよかったです。
パイプの途中で「腰がやばい」
高井富士のハーフパイプは、めちゃくちゃ長いです。
腰痛おじさんは楽しいと言いながら滑っていましたが、途中で「腰がやばい」という声が出ました。心が折れたか、腰が終わるパターンか、という場面もありました。
腰に不安がある人が、でかいジャンプの前にパイプを長く滑ると、それだけで腰にくることもあるのかもしれません。ここは人によって違うところだと思うので、言い切りはしません。ただ、この日の腰痛おじさんはそうなっていました。
一緒に滑ったプロのパイプは別次元
この日はプロのライダーも一緒でした。
パイプでの滑りは、見ていて思わず声が出るくらい飛んでいました。
キッカー1本目は「飛びすぎ」に注意
パイプのあと、いよいよキッカーです。
本日1本目。サイズダウンしたとはいえ、やっぱりめちゃくちゃでかい。
腰痛おじさんは、めっちゃ飛んでいました。2個目のキッカーでは、見ていて「死んだっぽい」と思ったくらいです。でも、ちゃんと生きていました。
2個目は16mくらい飛んでいた
降りてきてから話を聞くと、2個目はやばかったとのこと。多分16mくらい飛んでいた、という話になりました。
本人も「さすがにビビっちゃった」と言っていました。
ここで出てきたのが、今日は全部飛びすぎるんじゃないか、という話です。もしかしたら今日は結構小さくなったのかもしれない。前回の感じで入ると飛びすぎる。
前回と同じ感覚で入ると飛びすぎることがある
これも大事なポイントだと思っています。
同じスキー場の同じパークでも、前回と同じ感覚で入ったら飛びすぎた。それがこの日の1本目でした。
前に飛んだことがあるキッカーでも、その日の状態は前回と同じとは限らない。だから1本目は様子を見る1本にしておく。この日の流れを見ていて、僕はそう感じました。
この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。
2本目は全部ストレート、回すのは最後だけ
2本目の作戦は、こうしました。
とりあえず全部ストレートで飛ぶ。最後まで行けたら、最後の1発だけ回す。
3連のキッカーで、いきなり全部回そうとしない。まず全部まっすぐ飛んで、感覚を合わせる。そのうえで、最後の1つだけに回転を入れる。でかいキッカーで初めて回す人には、この段取りが合っているんじゃないかと思います。
ストレートで3連を飛んだ結果
2本目、腰痛おじさんはファーストステージをクリア。そのまま3発目まで行きました。
見ていて「ちょうどいい感じ」でした。1本目で飛びすぎた分を、2本目でちゃんと合わせてきた形です。
プロはバックフリップからフロント3、バックセブン
一方プロのほうは、この時点で3〜4本くらい飛んでいたと思います。
1発目はバックフリップ。2発目はフロント3を合わせてきて、サードステージではバックセブンを立っていました。
同じ3連でも、ここまで違うのかと。さすがです。
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10mオーバーのキッカーで初めてのスピン
ここからが本題です。
ストレートで感覚が合ったところで、腰痛おじさんに聞きました。
実際どう?ちょっと危なくない?さすがに今日は回さないほうがいいか。
返ってきたのは、「いや、行けるんじゃない」でした。多分行けそうな気はする、と。
回すならフロント3
何を回すかという話になって、フロント3かな、ということになりました。
この10mオーバーくらいのサイズで回すのは、初めてです。本人も「ほぼ初」と言っていました。これまででかいキッカーでは、3は飛んでいなかったそうです。
つまり、この日が初出しです。
背中を押したのはGoPro
最後に背中を押したのは、正直に言うとカメラでした。
この日はGoPro11を借りてきていて、4Kで撮っていました。ここまで準備したら、もうやってもらうしかない。そういう空気でした。
腰痛持ちの人をでかいキッカーで回させる。書いていて、あらためて強引だったなと思います。
飛んだ直後の声は「ナイス」
結果。
飛んだ直後に出た声は「ナイス」でした。
そのあと、あっちのほうがまだ小さいよね、という話や、あれはやったうちに入るのか、という話も出ました。なので、完璧に決めた、とまでは僕からは言いません。
ただ、10mオーバーのサイズで、初めてのフロント3に踏み切ったのは事実です。
最後には「気持ちいいわこれ」という声も出ていました。
でかいキッカーで初スピンするまでの流れを振り返る
あらためて、この日の流れを並べてみます。
1つ目は、いきなりキッカーに入らず、まずパイプを滑ったこと。ただ、腰痛持ちの人にとっては、パイプで腰にきてしまう場面もありました。
2つ目は、キッカーの1本目で飛びすぎたこと。案内ではサイズダウンと書いてあっても、でかいものはでかい。前回と同じ感覚で入ると飛びすぎることもある。
3つ目は、2本目を全部ストレートにして、回すのは最後だけにしたこと。ここで感覚が合って、ちょうどいい感じになりました。
4つ目は、回す前に「危なくない?」と本人に確認したこと。本人が行けそうだと言ったので、フロント3に挑戦しました。
でかいキッカーで初めて回すのは、誰でも怖いと思います。でも、いきなり全部回すのではなく、まっすぐ飛んで感覚を合わせてから最後の1つだけ回す。この順番なら、踏み切れる人もいるんじゃないかと思っています。
まとめ
- 高井富士のキッカーは、案内で8m〜9mの3連にサイズダウンとあっても、相変わらずでかいと感じた
- よそのスキー場の8mと同じ気持ちで行くと、挫折するレベルのサイズ感
- この日はハーフパイプもオープンしていて、3連のジャンプとパイプが一緒に練習できた
- いきなりキッカーには入らず、まずパイプへ。ただ腰痛持ちには腰にくる場面もあった
- キッカー1本目は2個目で16mくらい飛んでいて、前回の感じで入ると飛びすぎた
- 2本目は全部ストレートで飛び、回すのは最後の1つだけという作戦にした
- プロはバックフリップ→フロント3→バックセブンの3連
- 腰痛持ち40歳は10mオーバーのサイズで初めてのフロント3に挑戦。飛んだ直後の声は「ナイス」だった
自分の場合はどうなのか
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。
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