夏のあいだに何かやっておきたい、とは思っている。
でも、名前は聞いたことがあるけれど、そこで何ができる場所なのかが分からない。埼玉クエスト、エスエアー、カムイ御坂。人が話しているのは耳に入るけれど、自分がどれに行けばいいのかが分からないまま、8月が終わる。
この記事では、関東とその周辺でよく名前が挙がる5か所について、それぞれ何を練習する場所なのかを整理します。
- 埼玉クエスト(埼玉県比企郡嵐山町)
- 熊谷クエスト(埼玉県熊谷市)
- Sclover Park in Sair(埼玉県所沢市/いわゆる「エスエアー」)
- マヒマヒトランポリンパーク(埼玉県川越市)
- カムイみさかスキー場 サマーシーズン(山梨県笛吹市御坂町)
新しくできた2つの施設については別で書いているので、そちらもあわせてどうぞ。
→ https://tomz-service.com/new-snowboard-offseason-parks-2026-kanto/
施設のタイプが4つあることを先に押さえる
同じ「オフトレ施設」でも、やることは全然違います。ここを分けずに選ぶと、行ってから「思っていたのと違った」になります。
ひとつめは、人工の面を助走して跳んで、エアマットに落ちるタイプ。跳ぶ練習をする場所です。
ふたつめは、滑走面があって、そこを普通に滑れるタイプ。ジブ(レールやボックス)やグラトリなど、跳ぶ以外の動きを練習できます。
みっつめは、トランポリン。板の上ではなく、空中での自分の体の向きを覚える場所です。
よっつめは、夏でもハーフパイプが立っているところ。パイプは、跳ぶともジブとも別の種目です。
今回の5か所は、この4タイプに分かれます。自分が何を直したいのかが決まっていれば、行き先はそれで決まります。
埼玉クエスト(埼玉県比企郡嵐山町)
跳ぶための施設です。
滑走面は滑走性能の高い人工芝で、ジャンプの着地はエアマット。雪の上ではまだ踏み切れない回転やグラブを、着地の不安を減らした状態で練習できます。
レーンはBIGとMEGAの2つです。
場所と営業時間
住所は埼玉県比企郡嵐山町大字古里1180-1です。
- 平日 受付13:00〜/セッション13:30〜22:00
- 土日祝 受付11:00〜/セッション11:30〜20:00
平日は夕方から夜にかけて、ナイターの時間まで営業しています。仕事終わりに行ける時間設定になっているのは、通う前提で考えると大きいところです。
料金は公式サイトに金額の掲載がなく、現地の券売機でセッション券を買う形になっています。金額は公式サイトか受付で確認してください。
- 公式サイト → https://www.saitamaquest.com/
- Instagram → https://www.instagram.com/saitamaquest/
熊谷クエスト(埼玉県熊谷市)
同じ運営の施設で、こちらにはハーフパイプがあります。ジャンプのレーンも別にあります。
住所は埼玉県熊谷市塩290です。
- ハーフパイプ 毎日 受付10:30〜/セッション11:00〜18:00
- ジャンプ 平日 受付13:00〜/13:30〜22:00
- ジャンプ 土 受付11:00〜/11:30〜23:00
- ジャンプ 日祝 受付11:00〜/11:30〜20:00
パイプは昼間、ジャンプは午後から夜、という時間の分かれ方です。両方やるつもりなら、朝からパイプに入って、午後にジャンプへ移る形になります。ただし、これは体力的にかなりきついので、後半に足すのはおすすめしません(理由は後で書きます)。
支払いは現金のほか、クレジットカード、交通系電子マネー、QRコード決済に対応しています。
- 公式サイト(熊谷の料金・営業時間のページ) → 熊谷クエスト 料金・営業時間
クエストに行く前に用意しておくもの
埼玉・熊谷とも、持ち物と条件が決まっています。ここは事前に読んでおかないと、当日入れません。
まずブーツです。レンタルがありません。必ず持参してください。板とビンディング、ヘルメット、プロテクターはレンタルがあります(ビンディングは数に限りあり)。
ヘルメットは必須です。セッション券のステッカーをヘルメットに貼る運用なので、これは避けて通れません。
そして板は、エッジを丸めてもよい板だけが使えます。人工芝やブラシは雪と違って削れないので、エッジが立ったままだと引っかかるか弾かれるかになります。メインの板をわざわざ丸めるくらいなら、オフトレ用に古い板を1本回すほうがいいと思います。
初回は利用申込書の記入が必要で、印鑑か拇印が要ります。申込書は事前にダウンロードできるので、書いていったほうが受付が早いです。初めての人にはスタッフによる無料の講習があります。
- 持ち物・利用の流れ → ご利用の流れ・持ち物(公式)
Sclover Park in Sair(埼玉県所沢市)
西武園ゆうえんちの隣にある、人工芝の施設です。「エスエアー」と呼ばれているのはここです。もともと水に落ちるウォータージャンプの施設があった場所に、滑って練習できるレーンができた形になります。
跳ぶというより、滑る動きを整える場所です。
レーンは3つに分かれています。
- 初中級者向けのジブレーン(ワイドボックス、フラットダウンBOX、レールなど)
- 中上級者向けのジブレーン(太丸レール、フラットレール、ダブルダウンなど)
- グラトリ用のレーン
グラトリのレーンには「Snow Turf」という滑走面が使われています。ほかにムービングベルト、温水シャワー(無料と有料の個室)、ロッカー、ナイター設備があります。
営業は毎年5月から12月まで。料金は3時間2,800円からで、シーズン券までいくつかプランがあります。
- 公式サイト → https://scloverpark-sair.com/
- Instagram → https://www.instagram.com/scloverpark_sair/
- 電話 → 04-2923-1119
営業カレンダーと細かい料金プランは日によって変わるので、行く前に公式サイトとInstagramを見てください。
ここは都心から近いのが一番の強みだと思っています。ジブやグラトリは、跳ぶ練習と違って1回あたりの体力の消耗が少ない。だから「月に1回、遠くへ」よりも「週に1回、近くで」のほうが身につきます。近さは、それ自体が練習の質になります。
マヒマヒトランポリンパーク(埼玉県川越市)
トランポリンの施設です。板を履いて滑る場所ではありません。
住所は埼玉県川越市大字小仙波928-2。大きなトランポリンとエアーマットがあり、トランポリン用のボードや、スポンジタイプのスキー・スノーボード、ski addictionといったオフトレ用の道具も置いてあります。
- 月・水・木・金 9:00〜24:00(午前中と20:00以降は要予約)
- 土日祝 8:00〜24:00(20:00以降は要予約)
- 火曜定休(貸切の予約は可)
料金は公式サイトに掲載がないので、予約のときに確認してください。予約は電話かメールです。
- 公式サイト → https://www.mahimahitp.com/
- Instagram → https://www.instagram.com/mahimahitp/
- 電話 → 080-6801-6664
- メール → mahimahitp@gmail.com
トランポリンで練習になるのは「回っている最中」です
僕は夏のあいだ、トランポリンのプライベートレッスンをやっているので、ここは少し詳しく書きます。
跳べない人が跳べない理由は、多くの場合、踏み切りではありません。空中で自分がどこを向いているか分からなくなることです。
雪の上やマットで練習すると、1本ごとにリフトや階段で戻る時間がかかります。1日でせいぜい数十本。しかもそのうち「回っている最中の感覚」を確かめられるのは一瞬です。
トランポリンは、この一瞬だけを何十回も繰り返せます。着地の不安がないので、途中で目線を動かす、手の位置を変える、といった試し方ができる。板を履かずにやっても、感覚は雪の上に持ち帰れます。
跳ぶ施設に行く前に、まずここで空中の向きを覚えてから行く。この順番のほうが、結果的に早いと思っています。
カムイみさかスキー場 サマーシーズン(山梨県笛吹市)
関東ではありませんが、都心から通っている人が多いので入れました。ハーフパイプが目当ての場所です。
住所は山梨県笛吹市御坂町上黒駒5321-1、電話は055-264-2614です。2026年のサマーシーズンは4月29日から営業しています。
営業は入れ替え制で、時間帯ごとに入場券が必要です。
- 1st 9:00〜13:00 → 4,800円
- 2nd 13:30〜17:30 → 4,800円
- 3rd 18:00〜22:00(月2回程度の土曜)→ 3,800円
- 7回券 31,000円
ハーフパイプは屋内で、夏でもパイプの形が保たれるように管理されています。3rdの時間帯には、グラトリ向けのジブアイテムを置く予定とされています。
- 公式サイト → https://misaka.kamuisp.com/summer/
- Instagram → https://www.instagram.com/kamuimisaka_official/
パイプは、ジャンプともジブとも別の種目です。壁の形に合わせて体を運ぶ動きは、キッカーの練習では身につきません。冬にパイプに入りたい人は、夏にここで形を覚えておくと、シーズンに入ってからの立ち上がりが全然違います。
目的から選ぶとこうなります
5か所を、やりたいことで並べ直すとこうなります。
跳びたい、回転を増やしたい、グラブを入れたい → 埼玉クエスト、熊谷クエスト(ジャンプ)
空中で自分の向きが分からなくなる → マヒマヒトランポリンパーク
ジブ(レール・ボックス)やグラトリを練習したい → Sclover Park in Sair
ハーフパイプに入りたい → 熊谷クエスト(ハーフパイプ)、カムイみさか
まずは近くで、続けられる形にしたい → Sclover Park in Sair、マヒマヒトランポリンパーク
「オフトレ施設に行く」ではなく「これを直しに行く」で決めたほうがいいです。前者だと、行っただけで満足して終わります。
オフトレで怪我をしないために思っていること
最後に、どの施設に行くにしても共通することを書きます。
台のサイズは、後から上げる
跳ぶ練習で危ないのは、自分に合っていない大きさの台に入ることです。
キッカーは、スピードが足りなくても、出すぎても危ない。適正なスピードの幅が決まっていて、台が大きくなるほどその幅が狭くなります。だから「とりあえず一本行ってみよう」が通用しません。
小さいところで踏み切りのタイミングと空中の姿勢を作ってから、上げていく。順番を飛ばしていいことはひとつもないです。
疲れてから、もう一本を足さない
怪我はたいてい後半に起きます。
足が動かなくなると踏み切りが遅れます。踏み切りが遅れた状態で同じ台に入ると、さっきまでと違うことが起きる。「もう一本だけ」の一本が、いちばん危ないです。
セッション制の施設で時間が区切られているのは、その意味では都合がいいと思っています。自分で止められない人でも、時間で終わるので。
その日にやることを1つに決める
セッションの時間は限られています。その中であれもこれもやろうとすると、全部が中途半端になります。
今日はアプローチの姿勢だけ。今日は踏み切りのタイミングだけ。それくらい絞ったほうが、持ち帰るものは多いです。
夏の屋外だということを忘れない
ヘルメットとプロテクターをつけて、暑い中を数時間動きます。雪の上にいるときの感覚で水分を持っていくと、確実に足りません。
飲み物と着替えは多めに。ナイターの時間帯を選ぶのも、夏はひとつの手です。
まとめ
- 関東周辺のオフトレ施設は、跳ぶ/滑る(ジブ・グラトリ)/トランポリン/ハーフパイプの4タイプに分かれる。行き先は「何を直したいか」で決まる
- 埼玉クエスト(嵐山町)は人工芝+エアマットのジャンプ施設。BIGとMEGAの2レーン。平日は13:30〜22:00、土日祝は11:30〜20:00
- 熊谷クエスト(熊谷市塩290)はハーフパイプとジャンプの両方がある。パイプは11:00〜18:00、ジャンプは平日13:30〜22:00・土11:30〜23:00・日祝11:30〜20:00
- クエストはブーツのレンタルがないので必ず持参。ヘルメット必須。板はエッジを丸めてもよいものだけ。初回は申込書(印鑑か拇印)と無料講習あり
- Sclover Park in Sair(所沢・西武園ゆうえんち隣)は人工芝のジブ/グラトリ施設。初中級・中上級のジブレーンとグラトリレーン、ムービングベルト、ナイター設備、温水シャワーあり。5月〜12月営業、3時間2,800円から
- マヒマヒトランポリンパーク(川越市)はトランポリン施設。空中で自分の向きが分からなくなる人はここから。火曜定休、予約は電話かメール
- カムイみさか(山梨県笛吹市)はサマーシーズンのハーフパイプ。1st・2ndが4,800円、3rdが3,800円、7回券31,000円
- 台のサイズは後から上げる。疲れてから一本足さない。その日の課題は1つに絞る
- 夏の屋外なので、水分と着替えは雪山の感覚より多めに
料金や営業時間、利用条件は変わることがあります。この記事は2026年8月時点で各施設が公表している情報をもとにしています。行く前に必ず公式サイトとInstagramで最新の情報を確認してください。
自分の場合はどうなのか
ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。
実際は、体つきも、道具も、滑ってきた時間も人によって違います。自分の場合はどうなのか、どこから手をつければいいのか。個別に見てほしいという方は、レッスンをやっています。下のどちらからでも受け付けています。
- LINE公式 → https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=351olsrh
- Instagram(@tomzsports)のDM → https://www.instagram.com/tomzsports/
内容や日程の相談だけでも大丈夫です。
夏のあいだのオフトレとしてやっているトランポリンのプライベートレッスンは、内容と料金をこちらにまとめています。
→ https://tomz-service.com/trampoline-lesson/
もっと踏み込んだ話
ここには書けない実際の事例や、細かいところはメンバーシップのほうで話しています。
→ https://www.youtube.com/channel/UCdtBxQHTDZz7_s8_fGMow2A/join



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