子連れでスキー場に行くときに気をつけたい、雪遊びの危ないところ

子連れでスキー場に行くときに気をつけたい、雪遊びの危ないところ スクールと上達

週末、家族でスキー場へ。

子どもは滑るより雪で遊ぶほうが楽しそうで、こっちも滑りながらちらちら様子を見て、まあこのへんなら大丈夫だろう、と。

その「まあ大丈夫だろう」のところ、僕はけっこう気になっています。

週末になると、家族連れでスキー場に来る人が増えます。雪道の運転が危ないとか、滑走中はこういうことに気をつけましょうとか、そういう話は今いろんな人が発信してくれていて、正直、誰でも想像がつく範囲の話でもあります。

でも、そうじゃない部分。子どもを連れて行って、雪で遊ばせるということ自体にどういう危険があるのか。ここはあまり話されていない気がします。

先に言っておくと、僕には子どもがいません。だから「実際に連れて行ったらそんな余裕ないよ」と言われたら、それはそうかもしれない、としか言えない立場です。

それでも書いておきたいことがあります。

雪遊びだから安全、ということにはならない

雪遊びって、スノーボードやスキーに比べたら危なくないんじゃないか。そう思う方はいると思います。

たしかに、雪合戦で投げた球が胸に当たってあばらが折れました、みたいなことは、たぶんないです。人とぶつかる危険という意味では、スノーボードで滑っているほうがよっぽど危ない。それは間違いありません。

ただ、雪遊びだから安全か、と言われると、そうではないです。

危ないのは、ぶつかることではなくて、場所のほうです。

そり遊びのコースとか、そういうところで遊んでいる分にはいいと思うんです。もちろん危ないことは危ないですけど、それは想定内の危なさというか、遊びの中の危なさです。

問題は、遊ぶ場所として選ばれがちなのに、実は選んではいけない場所があるということ。ここから、その2つを書きます。

建物のそば、屋根の近くで子どもだけで遊ばせない

一番よくないな、と思って見ているのがこれです。

センターハウスの外とか、食堂の外とか、その屋根の近く。建物のすぐそばで、子どもだけで遊んでいるシーン。けっこう見かけます。

これは、絶対にやめてほしいです。

理由は、屋根の雪です。

雪国の建物なので、基本的には雪下ろしはしています。していますけど、それでも雪は落ちます。しかも、何の脈絡もなく、いきなり落ちてきます。

それを子どもが頭からかぶったら、どうなるか。命に関わります。下手をしたら、本当に取り返しのつかないことになります。

大人が「今日は落ちてきそうだな」と読める話でもありません。予兆があってから落ちるとは限らないので、そもそも近づかない、という判断しかないんです。

子どもは自分では気づけない

もうひとつ、押さえておきたいことがあります。

子どもって、雪山に来ると楽しいから、テンションが上がって舞い上がります。手袋を外したり、着ているものを脱いだりする。気持ちも熱いし、体も熱い。

その状態の子どもが、屋根の雪に気づけるわけがないんです。

上を見上げて「あ、あそこに雪が溜まってるからこの下は危ないな」なんて、考えられるほうがおかしい。子どもは遊びに来ていて、目の前の雪しか見ていません。

だから、そこは冷静な頭で判断できる大人が気をつけてあげるところです。子どもに注意させる話ではなくて、大人が場所を決める話。

子どもがいない僕でも思いつくくらいのことなので、たぶん、言われれば「たしかに」となる方がほとんどだと思います。ただ、現場ではそこまで頭が回らない。荷物を抱えて、子どもの世話をして、自分も滑りたくて、という状態だと、屋根の上まで意識がいかないのはわかります。

わかるんですけど、ここだけは先に決めておいてほしいところです。建物のそばでは遊ばせない、と。

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除雪した雪の山も、見た目では判断できない

もうひとつが、こっちです。

建物の近くじゃなくても、除雪した雪が山になっているところ。あそこで子どもが遊んでいるパターンも、よく見ます。

雪山があったら登りたくなる。それは子どもとしてはごく自然な流れで、そこを止めるのは難しいと思います。でも、あの雪の山は危ないです。

理由は2つあります。

ひとつは、下や向こう側に水路があるパターン。除雪した雪を寄せた場所が、たまたま水路のそばだったということが普通にあります。

もうひとつが、雪山の中身です。

外から見ると、ガチガチに固めて盛ってあるように見える。実際に踏んでも硬い。ところが、その一部だけがふかふかで、すっぽり体が埋まってしまうくらいの穴になっていることがあるんです。

見た目では判断できません。硬そうに見えるかどうかと、実際に体重を支えられるかどうかは、別の話なので。

実際、これで新潟県のスキー場で死亡事故が出ています。何年か前の話にはなると思いますが、穴に埋まってしまって、声を出しても誰にも聞こえなくて、どこ行った、どこ行ったと探したけれど見つからなくて、気づいた時にはもう亡くなっていた、という事故です。

雪の山の向こうに水路があって、川が流れていて、そこに落ちてそのまま流されて溺れてしまった、という事故も過去にあります。

どちらも、子どもが特別に無茶をしたわけではないと思うんです。雪山で遊んでいた、というだけで。

柵があるかどうかで判断しない

スキー場の側も、そういうことがないように柵で囲ったりしているところはあると思います。何も対策していないわけではないです。

ただ、それも完璧ではありません。

なので、「ここは柵がしてないから大丈夫なんだろう」という読み方はしないでほしいです。柵は、危ないところ全部に立っているわけではないので。囲われていない=安全、にはなりません。

順番としては、まず大人がその場所を見て、ここは大丈夫なのか、安全な場所なのかを確認する。それから子どもたちに雪遊びをさせる。この順番が当たり前かなと思います。

親御さんたちが大変なのはわかります。子どもの脱いだ上着を両手いっぱいに抱えて、ああああ、みたいになっている方をよく見かけるので、そんな余裕ないよ、というのが実際のところかもしれません。

それでも、子どもたちが安全に遊んで、スキー場って楽しいな、と思って帰ってもらうのが一番いいはずなんです。それは、はたから見ている第三者の僕としてもそうだし、子どもがいる方にとってもそうだと思います。

この記事の内容は、上の動画で話したことをまとめたものです。声のトーンや実例も含めて聞きたい方はこちらから。

おまけ:子どもへのスパルタレッスンについて

ここからはおまけの話です。危険というよりは、もったいないという話。

週末、どこのスキー場に行っても見る光景があります。激しいスパルタレッスンを子どもにしている親。特にスキーで多い気がします。

あれは、やめたほうがいいです。

スキー嫌いになってしまうので。

この前、たまたま通りすがりに聞こえた声がありました。親子でスキーに来ている感じで、かなり小さい男の子。ちょっと半泣きみたいになっていて、リフト乗り場で、嫌々やるんじゃねぇ、みたいなことを言われていました。

聞いていて、どういう神経なんだろう、というのが正直な第一印象でした。そんなに怒るか、と。

嫌々やっているのは、誰のせいなのか

あの場面で完全に無視されているのは、そこだと思うんです。

嫌々スキーをやることになってしまったなら、それは教えている側の問題です。子どもが悪いわけじゃない。

たぶん、そういうスパルタレッスンを小さい子どもにしてしまっているお父さんは、そこに気づいていないんだと思います。気づいていたらできないはずなので。

だとしたら、迷わずスクールに預けたほうがいいです。

スクールに預けて、自分は自分で滑る

お金はもちろんかかります。そこは事実です。

ただ、家族で、親子関係で教えるとなると、どうしても厳しくなってしまう。それに、教える側であるお父さん自身が、スキーを人に教えるというレベルには達していない場合のほうが多いと思います。

これは腕前の話だけではなくて、人にものを教えるという経験の話です。それをしてこなかった人が、いきなり自分の子どもに教えようとすれば、そりゃイライラするだろうな、というのはわかります。わかるんですけど、イライラしてしまうくらいなら、最初からスクールに預けてしまったほうがいい。

そして自分は自分で、楽しく滑ればいいじゃないですか。

それで子どもが、スキー楽しい、となって上手になれば、ゆくゆくは一緒に同じようなペースで滑れるようになるわけです。そっちのほうが、目指している形に近いと思うんです。

自分がちょっと滑れるからといって、スクールなんかいらない、俺が教える、となってしまうと、それは本当に、自分のためにも子どものためにもなりません。

なので、週末にスキー場に来ているお父さんは、スキー・スノーボード問わず、子どもがまだそんなに滑れないようであれば、スクールに入れてあげてほしいです。それが子どものためだと思います。

まとめ

  • 雪遊びはスノーボードやスキーに比べて安全そうに見えるが、遊ぶ場所によっては危険がある
  • センターハウスや食堂の外など、建物のそば・屋根の近くで子どもだけで遊ばせない。雪下ろしをしていても、屋根の雪は何の脈絡もなくいきなり落ちる
  • 子どもは楽しくて舞い上がっている状態なので、屋根の雪に自分では気づけない。冷静に判断できる大人が場所を決める
  • 除雪した雪の山も危ない。硬そうに見えても一部がふかふかで、体がすっぽり埋まる穴になっていることがある。実際に新潟県のスキー場で死亡事故が出ている
  • 雪の山の向こうに水路があって、落ちて流されてしまった事故も過去にある
  • スキー場が柵で囲っている場所もあるが完璧ではない。柵がない=安全ではないので、大人が場所を確認してから遊ばせる
  • 子どもへの激しいスパルタレッスンは、スキー嫌いにつながるのでやめたほうがいい
  • 嫌々やることになってしまったなら、それは教えている側の問題
  • 親子で教えると厳しくなりやすいし、人にものを教えた経験がないままだとイライラしやすい。それならスクールに預けて、自分は自分で滑る
  • 子どもが楽しいと感じて上手になれば、ゆくゆくは一緒に同じペースで滑れるようになる

自分の場合はどうなのか

ここまで書いてきたことは、あくまで一般的な話です。

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